寄りそう猫「ボクは、新入り教育係」
保護猫カフェ「鎌倉ねこの間」の新入り教育係は、とらくん。散歩中の柴犬に命を救われ、ここにやってきた。 緑あふれる鎌倉の閑静な住宅地に「鎌倉ねこの間」はある。オーナーの久美子さんが自宅の一部を譲渡型保護猫カフェとして、3年前に開いたものだ。 つらい思いをした末に保護された猫たちに、新しい家が決まるまでをのびのび過ごしてほしいと、吹き抜け階段や大窓、ロフトもある、思い切り開放的な空間になっている。 お客さんの膝の上で甘える猫、階段で追いかけっこする猫、大窓から裏山のバードウォッチングを楽しむ猫、高い梁の上を散 ...
猫の個性を尊重する猫カフェ
関内駅北口から5分ほど歩いてキャットカフェミーシスに到着。入り口で説明を受け、靴を脱ぎ、荷物をロッカーに入れていざ猫の待つ部屋へ。 扉を開けるやいなや三毛猫のおふぅ(13歳メス)がしきりに足元に寄ってきて熱烈な歓迎をしてくれました。 部屋を見渡すとさまざまな猫が悠々とくつろぐ姿に自然と笑みがこぼれます。 カフェスタッフになった子も里親募集中の子も、お客さんの足に乗って眠ったり、身を寄せてまどろんだり、保護された猫がほとんどということが信じられなくらい人懐こい子が多く驚きです。 「みんなが優しくなったのはご ...
寄りそう猫「マリちゃんの『女の一生』」
若くして漁港に捨てられたマリちゃん。いろんなことがあったけど、潮風に吹かれてきょうも海辺を闊歩する。 ころんとした手足と大きめの顔を持つマリちゃんは、南房総にあるこの漁港の主のような雌猫である。 漁協直営の「ふれあい市場」の人たちみんなに、可愛がられている。 寒い季節はあまり外に出ず、市場の従業員休憩所でぬくぬく過ごすが、暖かくなってくると、朝から漁港内の見回りに精を出す。 「マリ姐さんが見回り中だ」と、若い猫たちが遠くから見つめる中、悠然と一帯をのし歩く姿は、女ボスの貫禄十分だ。 「変わりはないようね」 ...
天然の本格消臭成分配合! におわないシステムトイレ
愛猫の健康管理のため尿検査は定期的に受けさせたいもの。我が家のミイは、消臭効果の高い鉱物タイプの猫砂でノーマルタイプのトイレを使っているのですが採尿が大変です。システムトイレに変えたいのですがニオイが心配でなかなか踏み切れないでいました。 そんな時に出会ったのが、「エステーペット実感消臭トイレ」シリーズ。チップは森を散歩しているかのような木のいい香り。チップに使用済みの鉱物の砂を混ぜると、新しいもの好きなミイはクンクンにおいを嗅いで、すぐに用を足してくれました。 これが驚くほど臭わないんです!鼻のいい妻や ...
長毛種、短毛種のブラッシングのやり方。嫌がる猫のお手入れ方法は?
ブラッシングは皮膚を清潔に保ち、血行促進や触って嫌がる箇所があれば病気の早期発見にもつながるので、毎日行うのが理想。 血行促進や病気の早期発見にも 自分で毛繕い(グルーミング)していつも身綺麗にしている猫ですが、舌が届かない部分もあり、やはりお手入れは必要です。特に毛の抜け替わる換毛期(春先・秋口)や、長毛種は毛繕いだけでは間に合わないので、こまめなブラッシングを。 定期的なお手入れは抜け毛対策だけでなく、血行促進や、猫が飲み込む毛を減らす効果もあり、触って嫌がる箇所などがあれば思わぬ病気の早期発見にもつ ...
ネコのとなりに [第16回]待ち人
ネコは身近な動物で、ヒトの社会の中で暮らしています。そのため野生動物とは異なり周囲の環境も含め、ヒトがいてネコは生きていけると思うのです。ヒトとヒトの間に繋がるいのち。今を生きる友達として向き合いながら、街の中にネコのいる風景が時代は変わってもあり続けてほしいと願うばかりです。 写真・文・イラスト平井佑之介 ▲待っていたよと伸びをする “ギァーー、ギァーーオ”と住宅街にネコの声が響く。 “キジロー”と名付けられたこの声の主は、どこからか流れてきたオスのキジネコで最初から懐こい性格だったという。ヒトを見ては ...
猫や犬の展示販売を禁止、それは問題解決になるの?
写真・文 堀晶代 昨年11月、フランスの議会上院は、動物の取り扱いに関する法律の改正案を可決した。なかでも注目を集めたのが、「ペットショップなどで、猫や犬の展示販売を禁止する」という項目。これは2024年1月から施行され、日本でもニュースとなった。 西欧では「ペット放棄大国」という不名誉な呼ばれ方をするフランス。理由は長期のバカンスを取るために、ペットを手放す人が後を絶たないからだ。フランスの動物保護団体によると、毎年捨てられる猫や犬の総数は約10万匹を超える。とくに数週間単位で休暇を取る夏に集中する。 ...
寄りそう猫「自由に生きればいいんだよ」
画一教育からこぼれでた子どもたちの集う場所。傍らに寄りそうのは、捨て猫だった灰色の猫だ。 静岡県天竜川のそばに、「ドリーム・フィールド」はある。市内の高校で21年間教師をしていた大山さんが、15年前に作ったフリースクールだ。 現在は、6歳から30代まで、およそ50人が通ってくる。不登校や発達障害など、一斉画一教育になじむことができなかった生徒たちだ。 ここには、猫も暮らしている。スクールの2代目スタッフ猫のごまちゃんだ。まだ若いが、灰色のどっしりした雄猫で、スクール内を自由気ままに歩き回っている。捨て猫だ ...
第16回 愛猫CIAOちゅ~る物語 第16回「『ちゅ~る』をもらえると知った時のリアクション」猫びより賞
Presented byいなばペットフード株式会社 「仲良くなるきっかけに」、「お薬を楽しく飲んでもらえるように」、「爪切りを頑張ったご褒美に♪」……など愛猫や顔なじみの猫と「CIAOちゅ~る」にまつわるエピソード&写真を毎号テーマを変えて大募集! 心待ちにしている音 普段はあまりおやつをあげていないのですが、爪切りの時だけ CIAOちゅ~るをあげてご機嫌をとりながら切っていました。 1歳になった今はハサミのチョキチョキという音を聞くと尻尾を立てて喜んで近くに寄ってきます。 (千葉県 ...
こんなときどうすれば? 獣医師の先生に相談してみよう!(1)
私たちは食後、朝起きたとき、寝る前などで歯みがきをしますが、猫に同じように歯みがきできている方は少ないと思います。ですが、猫は歯をみがかなくても平気なのでしょうか。歯周病になったり抜けたりしたら大変です。そんな愛猫家の不安に、獣医師の先生が答えてくれました。 歯みがき、口内ケアについて教えてください! A. 猫ちゃんに歯みがきをするのは難しいですよね。ただ、歯みがきをしないと、歯周病になるリスクが高まります。目に見える変化としては、歯石が付いたり、歯肉が痩せたり、赤くなるといった症状がありま ...
みんなに愛される花屋の看板娘
東急東横線綱島駅から鶴見川を渡り、少し歩くとかわいらしい外観の「フルール・ミモザ」に到着。 雨宮靖さんと里香さん夫妻が営むお店には、近所で生まれたどん君(5歳オス)とぐりちゃん兄妹(5歳メス)、千葉県の大佐和花卉園から引き取られたぎん君(4歳オス)がいます。 生後2週間でやって来た手の平サイズのぎん君を、ふたりで必死に育てたといいます。 とても人なつこくておっとりしたどん君、彼とは正反対の性格の、慎重派で怖がりなぐりちゃん、超元気で遊ぶのが大好きなぎん君は、ご近所やお客様の人気者。 ときどきお店を手伝って ...
寄りそう猫「家族のように」
家族のように和気あいあいと暮らす老人ホーム。そこには、通所猫も、入所猫もいて……。 ここは、北関東にある、春の野に咲く小さな花の名の老人ホーム。デイサービスやグループホーム、高齢者専用マンションも兼ね備えている。 もうすぐお昼。おや、前庭から、デイサービス利用者らしき姿が。「お昼ご飯、ください」丸々したサバ白さんだ。 その後ろからも、あっちの塀の上からも、裏口からも、次々と訪問する猫たち。微妙な時間差利用のようだ。みんな耳カットが施されている。 「通所猫は何匹もいます。うちで不妊去勢手術をして、面倒を見て ...
寄りそう猫「忘れ形見」
のりえさんの夫は、亡くなる前にこう言い残した。「猫たちは、1匹も手離さないでほしい」と。 のりえさんは、とても若い時、家を飛び出す形で、夫と一緒になった。音楽が大好きな夫婦だった。 タクシー乗務の仕事をしていた夫は、寄る辺ない猫を見つけると、見過ごすことがどうしてもできない人だった。 近所だけでなく、会社、待機場所、出先などで、困っている猫を見つけるたび、家に連れて帰った。 奥さんが、猫は触れないほど苦手だったのにも構わずに。 夫は、猫の世話を続け、餌代や手術代に、自分の小遣いはすべてつぎ込んだ。 猫は増 ...
猫のトイレで健康状態をチェック。こんなオシッコやウンチには要注意!
便の状態やトイレ前後の行動には、猫の健康を知る上で非常に大切な情報が詰まっている。猫がトイレに向かったら観察することを忘れずに。 どんなオシッコ/ウンチが理想? 排泄物は個体差もあるので、普段の量や回数、便の状態やニオイを知っておくことが第一。猫がトイレを済ませたら便がいつもと変わりないかチェックしよう。何らかの異変が見られる場合は、膀胱炎や腎臓、消化器系の病気のサインである可能性も。 健康的なオシッコとは? 成猫は一度に40〜50㎖のオシッコを1日2〜3回するのが一般的といわれるが、量を量るのは至難の業 ...
猫のトイレトレーニング┃排泄場所の覚えさせ方や粗相の原因を知ろう!
猫にトイレの場所を知らせるのは比較的簡単。砂を入れたトイレに猫を連れていき、一旦その場所で用を足したら、あとは同じ場所でしてくれる。万が一トイレを我慢したり、粗相が続く場合は何らかの原因があるので慎重にチェックしよう。 猫のトイレトレーニング 猫がクンクン・そわそわする 猫があちこちのニオイを嗅いでそわそわしはじめたらトイレのサイン トイレに連れていく トイレに連れていって砂の上に置く 排泄 砂のニオイを嗅いだり掘るようなしぐさの後に排泄する 砂かけ 排泄物のニオイを嗅いだら砂かけをする 片づける 猫がト ...
寄りそう猫「拾った『子猫』は、おばあちゃん」
三毛猫ジャガーちゃんは、7年前、登校途中の姉妹に拾われた「子猫」だった。なのに、今の年齢は……? 「子猫ちゃんがずぶぬれになってる」 小学校に送り出したばかりの娘たちから、キッズ携帯で直子さんに電話がかかってきた。7年前の12月、雨の朝だった。 「すぐ行くから」 車で駆けつけると、傘をさした娘たちが道ばたにしゃがんでいる。 姉娘の膝には、痩せた小さな猫。冷たい雨に打たれたせいで、いっそうみすぼらしげに抱かれていた。 長毛らしき三毛である。だが、猫は、どう見ても子猫ではなく、老猫だった。抱き上げると、ふわっ ...
動物と飼い主に寄り添う、 60年続く動物病院
取材・平野敦子 招き猫発祥の地として知られる豪徳寺にある「吉池獣医科病院」。吉池薫院長の父で、獣医師歴60年になる名誉院長の吉池渡先生の代から、この地でホームドクターとして親しまれています。中には三代で通っているご家族もあるとのこと。取材当日も渡先生が猫の診察をしていました。 もともと犬や猫などの動物たちがいつも身近にいる環境で育った薫先生も大の動物好き。これまで10匹のマイ猫たちと暮らしてきたそうですが、2年前にさまざまな病気が原因で、2歳と2ヶ月で亡くした猫のペットロスが今も続いているそう。 薫先生は ...
寄りそう猫「1+2で、3兄弟」
「猫たちが仲良くなれなかったら、結婚はなし」そんな同意のもとに、ふたりの猫連れ同居は始まった。 知り合った当時、祐一朗さんと知子さんは、都心にある同じ会社の同じグループで働いていた。仕事の話以外はしたことがなかったふたりの仲は、4年前に急接近する。 きっかけは猫だった。 保護されたばかりの子猫をもらい受けた知子さんが、猫飼いの先輩である祐一朗さんに飼い方の相談に乗ってもらったのだ。 知子さんが飼い始めたのは、おでこと尻尾が黒く、あごと尻尾にちょこんと茶色のある、アキラちゃん。珍しいと言われる「雄の三毛猫」 ...