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旅のお客様をもてなす女性専用宿の保護猫カフェ

写真・文 原田佐登美

渡辺女将と現在12匹の猫スタッフ

愛知県蒲郡市の西浦温泉にある女性専用旅館『姫宿 花かざし』は、部屋から一望できる三河湾や渥美半島の絶景が人気の宿。2019年、宿の4Fに自由に触れ合える保護猫カフェ『猫宿 はなはな』がオープンした。約200㎡のラウンジを改装しソファが並ぶ部屋には、手作りの猫用遊具と共に12匹の猫がのびのびとくつろぐ。

女将の渡辺栄子さん(71歳)は、3年ほど前にふらりと旅館にやってきたキジトラの野良猫〝花ちゃん〟を可愛がっていたそう。そのうち子猫を産んで数が増えてきたため、これ以上増やしてはいけないと保護を決意。「猫を好きなお客様が癒されることをひとつの体験としてご案内してみようと思いました」。

キジトラのスタッフ猫が多いのは、花ちゃんママがキジトラだから

そして今年5月、宿1階のカフェにて土日限定で猫モチーフのメニューが楽しめる『ねことカレー hana hana』をオープン。

『ねことカレー hana hana』の手作りカレーは3種類の味から選べる

昭和レトロでポップな雰囲気のカフェでランチをいただいた後、4階の保護猫スペースへ移動。

取材日、ご主人と宿泊に来たという常連客の女性は、昨年愛猫を亡くしたばかりで、癒されたくて隣の市から通っているという。「今夜は隣にある同じ系列の『ホテルたつき』に泊まるので、それまでゆっくり猫たちと遊びます」。

何回も通っている常連のお客さん

また、親子4人で猫カフェに初めて訪れたという家族は、「人懐っこい猫が多くてびっくりしました。今は飼えないけれど、いつか飼ってあげたい」とのこと。初の猫カフェとは思えないくらい、おもちゃを上手に使い腰トントンしてあげたりと子どもたちはとても嬉しそうだった。

初めて訪れた保護猫カフェに大喜びの子どもたち

美人の湯と呼ばれるアルカリ性単純温泉の西浦温泉。猫宿入場&宿泊、ランチ全て込みのプランもある。カフェは男性も利用可能なので、より多くのお客さんが気軽に足を運べるようになった。

「自分がリタイアした後も施設を続けられるように、他のスタッフも積極的に関わるように促しています」と渡辺女将。SNSによると猫モチーフのスイーツも開発中とのことで、どんなメニューが完成するか楽しみだ。

 

猫宿 はなはな
愛知県蒲郡市西浦町大山17-1
姫宿 花かざし隣接4F
TEL 0533-57-5721
営業時間:10:00〜18:00
料金:1時間650円(ワンドリンク付き)
https://www.himeyado.com
Facebook:姫宿 花かざし
Instagram:himeyadohanakazashi

 
Harada Satomi
愛知県在住で保護猫3匹と暮らす。著書に、世界の猫写真と紀行 漫画で綴る単行本『猫にまたタビ』(辰巳出版)。日本写真家協会会員。

-猫びより

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