江戸時代末期、アメリカのペリー艦隊をはじめ多くの外国船が訪れた静岡県下田市。歴史ロマン漂う玉泉寺はその下田にあって、日米和親条約でアメリカ人の休息・埋葬所に指定され、後にタウンゼント・ハリスがアメリカ合衆国総領事に着任した際、総領事館が置かれた寺院である。大正時代に行われた修繕工事のため、NHK大河ドラマ『青天を衝け』の主人公・渋沢栄一が尽力したという逸話も残る。幕末の開国の中心舞台であり、歴史に残る場所と言える。 今では静かな漁港にある山門を抜けると本堂が見え、住職の村上文樹さんとともに、猫のミーちゃん ...