ネコは身近な動物で、ヒトの社会の中で暮らしています。そのため野生動物とは異なり周囲の環境も含め、ヒトがいてネコは生きていけると思うのです。ヒトとヒトの間に繋がるいのち。今を生きる友達として向き合いながら、街の中にネコのいる風景が時代は変わってもあり続けてほしいと願うばかりです。 写真・文・イラスト平井佑之介 薄橙の朝日と冷たいそよ風に春の訪れを感じる。桜は一面にピンクの化粧を、水気を含む葉は手を振るように揺れては、サワサワと音を立てる。夜露で光る地面は、日差しですぐに温かくなる。それを知ってか、ネコは日の ...