寄りそう猫「家族のように」
家族のように和気あいあいと暮らす老人ホーム。そこには、通所猫も、入所猫もいて……。 ここは、北関東にある、春の野に咲く小さな花の名の老人ホーム。デイサービスやグループホーム、高齢者専用マンションも兼ね備えている。 もうすぐお昼。おや、前庭から、デイサービス利用者らしき姿が。「お昼ご飯、ください」丸々したサバ白さんだ。 その後ろからも、あっちの塀の上からも、裏口からも、次々と訪問する猫たち。微妙な時間差利用のようだ。みんな耳カットが施されている。 「通所猫は何匹もいます。うちで不妊去勢手術をして、面倒を見て ...
寄りそう猫「忘れ形見」
のりえさんの夫は、亡くなる前にこう言い残した。「猫たちは、1匹も手離さないでほしい」と。 のりえさんは、とても若い時、家を飛び出す形で、夫と一緒になった。音楽が大好きな夫婦だった。 タクシー乗務の仕事をしていた夫は、寄る辺ない猫を見つけると、見過ごすことがどうしてもできない人だった。 近所だけでなく、会社、待機場所、出先などで、困っている猫を見つけるたび、家に連れて帰った。 奥さんが、猫は触れないほど苦手だったのにも構わずに。 夫は、猫の世話を続け、餌代や手術代に、自分の小遣いはすべてつぎ込んだ。 猫は増 ...
猫のトイレで健康状態をチェック。こんなオシッコやウンチには要注意!
便の状態やトイレ前後の行動には、猫の健康を知る上で非常に大切な情報が詰まっている。猫がトイレに向かったら観察することを忘れずに。 どんなオシッコ/ウンチが理想? 排泄物は個体差もあるので、普段の量や回数、便の状態やニオイを知っておくことが第一。猫がトイレを済ませたら便がいつもと変わりないかチェックしよう。何らかの異変が見られる場合は、膀胱炎や腎臓、消化器系の病気のサインである可能性も。 健康的なオシッコとは? 成猫は一度に40〜50㎖のオシッコを1日2〜3回するのが一般的といわれるが、量を量るのは至難の業 ...
猫のトイレトレーニング┃排泄場所の覚えさせ方や粗相の原因を知ろう!
猫にトイレの場所を知らせるのは比較的簡単。砂を入れたトイレに猫を連れていき、一旦その場所で用を足したら、あとは同じ場所でしてくれる。万が一トイレを我慢したり、粗相が続く場合は何らかの原因があるので慎重にチェックしよう。 猫のトイレトレーニング 猫がクンクン・そわそわする 猫があちこちのニオイを嗅いでそわそわしはじめたらトイレのサイン トイレに連れていく トイレに連れていって砂の上に置く 排泄 砂のニオイを嗅いだり掘るようなしぐさの後に排泄する 砂かけ 排泄物のニオイを嗅いだら砂かけをする 片づける 猫がト ...
寄りそう猫「拾った『子猫』は、おばあちゃん」
三毛猫ジャガーちゃんは、7年前、登校途中の姉妹に拾われた「子猫」だった。なのに、今の年齢は……? 「子猫ちゃんがずぶぬれになってる」 小学校に送り出したばかりの娘たちから、キッズ携帯で直子さんに電話がかかってきた。7年前の12月、雨の朝だった。 「すぐ行くから」 車で駆けつけると、傘をさした娘たちが道ばたにしゃがんでいる。 姉娘の膝には、痩せた小さな猫。冷たい雨に打たれたせいで、いっそうみすぼらしげに抱かれていた。 長毛らしき三毛である。だが、猫は、どう見ても子猫ではなく、老猫だった。抱き上げると、ふわっ ...
動物と飼い主に寄り添う、 60年続く動物病院
取材・平野敦子 招き猫発祥の地として知られる豪徳寺にある「吉池獣医科病院」。吉池薫院長の父で、獣医師歴60年になる名誉院長の吉池渡先生の代から、この地でホームドクターとして親しまれています。中には三代で通っているご家族もあるとのこと。取材当日も渡先生が猫の診察をしていました。 もともと犬や猫などの動物たちがいつも身近にいる環境で育った薫先生も大の動物好き。これまで10匹のマイ猫たちと暮らしてきたそうですが、2年前にさまざまな病気が原因で、2歳と2ヶ月で亡くした猫のペットロスが今も続いているそう。 薫先生は ...
寄りそう猫「1+2で、3兄弟」
「猫たちが仲良くなれなかったら、結婚はなし」そんな同意のもとに、ふたりの猫連れ同居は始まった。 知り合った当時、祐一朗さんと知子さんは、都心にある同じ会社の同じグループで働いていた。仕事の話以外はしたことがなかったふたりの仲は、4年前に急接近する。 きっかけは猫だった。 保護されたばかりの子猫をもらい受けた知子さんが、猫飼いの先輩である祐一朗さんに飼い方の相談に乗ってもらったのだ。 知子さんが飼い始めたのは、おでこと尻尾が黒く、あごと尻尾にちょこんと茶色のある、アキラちゃん。珍しいと言われる「雄の三毛猫」 ...
愛猫と同行避難する時に準備しておきたい避難グッズや災害時の対処法
いつ襲われるともしれない地震や火事などの災害。人間同様、事前のシミュレーションやいざという時のための準備が愛猫の命綱になる。基本は同伴避難。家族会議だけでなく避難先での受け入れ対策なども前もって自治体に問い合わせておくのも大切。 準備しておきたい愛猫用避難グッズ キャリーケース・組立ケージ 避難時や避難先での簡易ハウスとして。 愛猫の写真何枚か用意 脱走時など捜索の手がかり&飼い主証明に。 水 ペットボトル(2L)×6 本分程度。※ミネラルウォーターしかない場合は軟水を使用。 フード・食器 食べ慣れたドラ ...
伝えたい猫ゴコロ! とびきりの猫写真で詠む、「好き」が詰まった川柳を大募集。2024年版『川柳カレンダー』掲載のチャンスも
猫のさまざまな写真と、そのネコゴコロを詠んだ川柳の組み合わせが面白い『猫川柳』シリーズ。猫が考えていそうな本音や飼い主さん、人側の気持ちを詠んだ、「猫川柳」の募集が今年もスタートしました! 応募作品は、厳選してこちらの公式WEBサイト「猫びよりプラス」で公開予定! さらにその中から厳選した作品は、株式会社アートプリントジャパンが販売する「川柳カレンダー」2024年版(週めくり)にも掲載! 掲載された方には、カレンダーをプレゼントいたします。ぜひ奮ってご応募ください! ●川柳カレンダーとは…… 辰巳出版刊行 ...
猫のケガ・呼吸困難などの症状別応急処置のやり方
愛猫が思いがけない事故に見舞われた時や体調に突然異変が見られた時など、病院へ行く前に飼い主が適切な応急処置を行うことで、症状の悪化を最小限にとどめることができる場合がある。 準備しておきたいもの ●タオル ●体温計 ●包帯 ●オキシドール(消毒液) ●ガーゼ、脱脂綿 ●はさみ ●ピンセット など ケガや突然の症状にパニックになっている愛猫を見て、思わず取り乱してしまいがちですが、重要なのは飼い主の冷静な対処。 基本は早急に動物病院へ連れていくことですが、その前に手を打てる場合はできる限りの処置をしておくと ...
猫との上手な遊び方。楽しませる「じゃらし方」を知ろう!
遊ぶといっても、猫じゃらしを単純に振っただけでは猫は食い付いてくれない。想像力やテクニックを最大限に駆使して小動物になりきろう。 猫が喜ぶじゃらし方 鳥のように動かす 鳥の羽ばたきをイメージして、羽が付いた猫じゃらしなどを床からピョーンと跳ね上げてみよう。 ネズミっぽく動かす ネズミの動きをイメージして、猫じゃらしをすばやく蛇行させる。緩急を付けて動かすのもコツ。 虫みたいに動かす カサカサと音が出る猫じゃらしなどを使って、小刻みに動かしながら床を滑らせると虫っぽい動きに。 かくれんぼも大好き 隠してモゾ ...
【シニア猫との暮らし方】老化はいつから始まる?フードはどうする?
猫の老化が見られる8歳前後からは、今まで以上に猫の健康管理や環境作りにこまめなケアが必要に。 猫の老化のサイン 老化の兆候は体のあちこちに現れる。反応や動きが鈍くなったり、口腔内のトラブルも出やすくなるので要注意。 飼い主の声や大きな音への反応が鈍くなる(聴力の低下) 目ヤニが出やすくなる 口元や髭に白髪が混じる 虫歯になる(歯周病) よだれが出たり口臭が強くなる 毛艶が悪くなる 足腰が弱ってくる(筋力の衰え) その他老化の兆候 ● 毛繕いが減る ● 食欲が低下する ● 寝ている時間が増える ● 爪とぎが ...
寄りそう猫「母さんは、犬」
種は違っても、誰にも負けない仲良し母娘の、ひめ子とひな子。ふたりが母娘となったきっかけは、ある朝のことだった。 国産天然木の香りが満ち満ちた、広い工房の中で、きょうも、ひな子は、探検に余念がない。 「あれ、ひな子はどこにいった?」と、栄一父さんに問われれば、ひめ子は、すぐさまひな子の元へと誘いざなう。 いつだって、大事な娘の姿は目で追っているから、居場所はちゃんとわかっている。 危ないことをしそうなときは、「ウ〜〜」と唸って、しっかりしつけをして育ててきたから、心配ないのだけど。 視界から姿が消えると、気 ...
神様・仏様・お猫様 神社仏閣の猫 第16回 長野県東筑摩郡「修那羅山安宮神社」
長野県の中央部を南北に走り、古来、上田・長野盆地と松本・諏訪盆地を分かつ交通の障壁となってきた筑摩山地。その峰々の一つ、修那羅峠の近くに、石神仏に囲まれた不思議な神社がある。1860年創建の修那羅山安宮神社だ。 猫がいると聞いて訪れたのはまだ雪深い2月の終わりのこと。人里離れて山中に分け入る道中は心細かったが、標高1037mの本殿に着くと、雪の中で仲良く遊ぶ3匹の猫に心が躍った。厳しい寒さに負けないどころか、冬を楽しむかのような様子に疲れが吹き飛んだ。 春になって再び神社を目指して山に入ると雪がなくなって ...
寄りそう猫「ノネコがやってきた!」
物心ついたときから、私の傍らにはいつも猫がいました。 人見知りなくせに、ほっつき歩きが好きで、猫とはすぐに仲良くなれる少女でした。 ずいぶん昔におとなになってからも。 フリーライターという仕事を始めて、いろいろな町々を訪ねることが多くなり、取材後に、その町の商店街や路地裏や漁港などをうろつき、いろいろな猫と出会うのが楽しみになりました。いつしか自己流で写真も撮り始めました。 猫と遊んでいると、近くにいる地元の人が声をかけてくるのです。 「よっぽど猫が好きなんだねえ。その猫はあんまりなつかない子なんだけど」 ...
岩合光昭写真集『あのネコに会いたい』世界のスター猫が大集合!
岩合光昭さんの最新写真集『あのネコに会いたい』。『猫びより』や人気番組『岩合光昭の世界ネコ歩き』(NHK BSプレミアム)などに登場し、猫好きに強い印象を残した猫たちをフィーチャーした写真集です。カバーボーイは、監督作品映画『ネコとじいちゃん』に主演し、その後も数々の映画やCMで大活躍中のスター猫ベーコン君。 部数限定の「NFTデジタル特典付特装版」も同時発売。この特装版は、封入された特典カードのQRコードからFan Topにアクセスし、16桁のコードを入力することで、10ページのデジタル・ミニ写真集2種 ...
気候が変われば見た目も変わる!? 北の猫と南の猫の違い
北国の寒冷な気候と南国の温暖な気候は、猫たちの体つきにも影響するのでしょうか? 全国各地の猫を訪ね歩き、動物園でさまざまな地域からやってきた動物を見てきた著者が語ります。 文・写真 南幅俊輔 多様な日本の気候 日本は南北にとても細長い国。北は北海道から南は沖縄まで、面積が小さいわりには冷帯から温帯、亜熱帯まで備えています。島国であることから暖流寒流の影響を受け、さらに山岳地帯からの風を受け、大いに気候に変化をもたらしています。そんなことから外で暮らす猫たちにも北と南で外見に違いが現れてもおかしくないはずと ...
臨床獣医師が開発! メディボールができるまで
猫びより7月号で紹介した、お薬の時間が楽しみになる投薬補助おやつ「メディボール」。薬を包みやすい柔らかさや保存しやすいパッケージで飼い主の投薬のストレスが軽減するのはもちろん、高い嗜好性で猫の好みをばっちり押さえていました。グルメな猫も大満足の商品を開発することが可能だったのはなぜでしょうか。メディボールの開発に携わった臨床獣医師の秀嶋綾先生にお話しを伺いました。 ベッツラボは、動物病院で奮闘する私たち臨床獣医師が、診療という側面からだけでなく、ペットの健康をサポートしていきたいという想いから生まれたペッ ...