「ぎんは元捨て猫」 古い商店街にあるスーパーの前に捨てられ、オドオドしている猫がいた。人々の耳目を引き、だんだん野次馬が集まって口々に 「かわいそうだねぇ」 「飼ってあげたいけどねぇ」 と呟いていた。 その雰囲気に圧倒されたのか、猫は泣きそうな顔をして人々の前をウロウロ行ったり来たりしている。 まるで「飼ってくれませんか」「貰ってくれませんか」とでも言ってるようだった。 暫くして、そのうちの一人が彼を持ち上げて「今日からうちの子だ」とでも言うように、愛おしそうに猫を抱き寄せて連れて行った。 立派な首輪をつ ...