猫びより

この世界の片隅で、ネコ。EP:26「あくびちゃん」

2018/11/02

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「あくびちゃん」

猫はあくびをする。

名付けるなら”アクビスト”だ。

子供の頃、あくびばっかりしている雌猫がいた。某アニメから名を拝借して”あくびちゃん”と名付けられた。

あくびをしては寝て、あくびをしては寝ての繰り返し。まさに”寝子”、よく寝る子だった。(猫のあくびには様々な意味があるらしいが、今回は触れないでおこう)

あくびちゃんが人間だったら社会では疎んじられるだろう。そんなに眠たいのか、寝不足か、と言われてしまう。

学校だったら教師に怒られてばっかりだし、会社だったらクビになるかもしれない。


でも寝る子は育つ。

あくびちゃんは大きく育ち、沢山の子を産んだ。その子供たちもよく寝て、よく育った。ついでにあくびちゃんも一緒に寝てた。

人間なら失格の烙印を押されたかもしれないが、猫なら表彰ものの立派な猫だ。

猫は14時間くらい眠るという。寝ている時間が長いという事になる。

江戸川乱歩が言ったという。

『うつし世はゆめ 夜の夢こそまこと』

あくびちゃん。

うつつで子育てをし、まことの世界では何をしていたの?

想像はつきないが、眠たくなってきました。

Kenta Yokoo

ではおやすみなさい、よい夢を。

text&photo/Kenta Yokoo