「ゴッド・マザー、ミケ」 かなりお年寄りの三毛猫がいる。 通称ミケばあちゃん(そのままだ)。 人間の言葉を解している様で、いわゆる「猫股」なのだろう。 この地区の長老なのでいつも 「こんにちは。お世話になりますよ」 と仁義を切りご挨拶をすると 「ニャー」と必ず挨拶を返してくれる。 ばあちゃんに逆らうと大変な目に遭う。 とある若い雄猫がばあちゃんを軽く小突いた。その時は何も起こらなかったのだが、数日後、その雄猫はまわりの猫達から総スカンをくらい無視された。 「あーあ、この地区の掟を知らなかったんだね」とでも ...