綱島でお客さんを待つ白猫兄妹ルーニィ&ミニム【芳澤ルミ子のぶらにゃんこ 第14回】

初代のマンボから猫の名前は音楽用語で統一

写真・文 芳澤ルミ子

神奈川・横浜

穏やかに晴れた日。東急東横線の綱島駅から鶴見川の橋を渡って小さな「大曽根商店街」へ、ぶらっとお散歩です。

今回目指すお店は、街並みに馴染む控えめな佇まいで目立つ看板はありません。ですが…… 通りに面した窓辺に、目を引く看板猫を発見! 窓際のコンガ(打楽器)の上の白猫の兄妹は、招き猫効果抜群です。

「雑貨と音楽の店 ピカント」に入ると、ヨーロッパのヴィンテージ雑貨やユニークなオリジナルTシャツ、レトロな楽器やレコードが所狭しと並んでいます。バウハウスの流れを汲んだインダストリアルデザインのもの、東欧や日本の食器も……このノスタルジックな空間にワクワクが止まらない!

ドイツの山猫ブランドのアンティーク計量カップ。 ドイツを中心に年に一度はヨーロッパで買い付けに行くんだとか

白猫兄妹のルーニィ(4歳♂)とミニム(4歳♀)の接客は、宝物探しに夢中なお客さんの邪魔にならないようにそっと、ぬいぐるみ化。なんと、本当にぬいぐみと間違えて、値段を聞いてきたお客さんもいたのだそう。

お買い物の邪魔にならないようそっとこちらを窺うミニム。
ぬいぐるみと見紛うのも納得

猫達の「店番シフト」は決まっておらず、この日会えないと思っていた深窓の令嬢・黒猫のチロル(9歳♀)も、顔を出してくれました。尊くて感激です。

ミチコさんに抱かれるチロル。くりくりの目が可愛い!

店を営むミュージシャンのワダマコトさんは東京に住んでいた頃、保護した黒猫・マンボ(当時0歳♂)をこっそり飼っていたのを大家さんに見つかってしまい、猫が飼える物件を探した末、1階が店舗スペースで、上が住居スペースというこの素敵な物件に出逢いました。そして、奥様のミチコさんがドイツの家具工房で働いていた頃に趣味で雑貨を買い集めだしたのが始まりで、2012年にお店をオープン。初代のマンボに加えて、オープンから3年後にお店の裏の隙間で産まれた黒猫姉妹・チロルとクレフを迎え入れ、お店には黒猫が3匹に。

マコトさんとミニム。留守のときには近所の猫仲間とお互いに猫のお世話をし合っている

マンボが14歳で、クレフが白血病で病院通いの末亡くなった後、保護猫サイトを通じて白猫兄妹がやってきました。今や店の窓辺は道行く人の注目の的、「ここはなんのお店ですか?」と、入って来る方も多いのだとか。ドアを開け、一歩入れば、ゆっくりした時間が流れています。

マコトさんのソロアルバム (インスト曲)『WADA MAMBO'S homemade ~monaural deluxe 2~』。
ルーニィの写真が使われている初アルバム1の方ではマンボが 「ニャァ♪」と声で参加

 

マコトさんがデザインを手掛けた「音楽と猫」 がモチーフのオリジナルTシャツ(税込2,860円)。
シルクスクリーンの手刷りならではの味わい

オリジナルのネコ柄手ぬぐいを縫い合わせて作ってもらった鯉口シャツ

好きな家具と雑貨に囲まれ、リズムとメロディの溢れる日々に、猫がいる。店主のそんな素敵なライフスタイルに感化されて、店を後にしました。

お店ではドイツ蚤の市買い付けの品々や、レコードや楽器、ヴィンテージ・ヘッドフォンなど、
音楽にまつわる諸々を扱っている

雑貨と音楽の店 ピカント
神奈川県横浜市港北区樽町1-30-9
TEL 045-872-3759
営業時間:12:00~18:00
営業日:木~日曜
オンラインショップ:http://www.piquant.jp
Twitter:@InfoPiquant https://x.com/infopiquant?s=21&t=gbgePLkq_-sVLSjJeLuB1A
Instagram:piquant_lab https://instagram.com/piquant_lab?igshid=MzRlODBiNWFlZA==

Yoshizawa Rumiko
カメラマン。1972年生まれ。独学で写真を学び猫撮影を中心に活躍。
猫の自然な姿と個性を捉えた写真を得意とする。著書に『ネコの裏側』(辰巳出版)、『にゃんたま』『開運酒場』(自由国民社)。

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