「仁義」 スリムでカッコよく、チャームポイントの靴下が目立つ猫がいた。 ソックス君と呼ぶことにした。 恵まれた天性の容姿。それにアスリートのような体形。スリムながら所々、筋肉がしっかりついている。 そして体重の維持も怠らない。なんと猫ながら常に餌の量をコントロールしている。きっとモテるだろうな、と思い観察していたが子孫繁栄にあまり興味はなさそうだ。 ある噂を聞いた。 この地区の元ボスはソックス君だったらしい。それはそれは若き暴君で専制君主だったとか。 ところが脂ののったコワモテがこの地区に攻めてきて彼と対 ...