猫びより

神様・仏様・お猫様 神社仏閣の猫「龍泉寺」愛知県名古屋市

2019/07/02

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平安時代、最澄が龍神様のお告げを受け、かつてあった多々羅池の辺りでお経を唱えると馬頭観音菩薩が現れたため、寺堂を建て本尊として安置したのが由緒とされる。

子どもの頃から動物好きだった住職の佐藤正延さんは、少年時代、先代に動物を飼いたいと相談したことがある。戦後すぐの貧しい時代で「犬のような大食は無理だが、猫ならいい」と言われ、一緒に過ごすようになった。寺院の子息ゆえの悩みもあったそうで、猫に愚痴を聞いてもらうことも多くあったとか。

「人は一つの欲が満たされると、さらに潤おうと尽きることがありません。しかし猫は、一定の欲が満たされれば必要以上に求めないのです。『足るを知る』大切さを、猫に教わっているような思いがします」と佐藤住職。

仁王門より本堂に向かうと、多くの猫に出会う。数匹ほどが寺の中を自由に生活しているが、寺が気に入れば居付き、気に入らなければ去っていく自然の環境で生活しているので、実際の数は分からない。

参拝客によって呼び名が違うため、幾つか名前がある猫もいる。

「参拝の後は少しでも気持ちが晴れるよう心掛けています。猫の自由な姿を見て、心が和んだり新しいものの考え方が生まれると嬉しく思います」

新しい発想のヒントを得る場所として訪ねてみるのもいいかもしれない。

尾張四観音 龍泉寺
愛知県名古屋市守山区竜泉寺1-902
TEL 052-794-3647
http://www.ryusenji.com

小森正孝(写真・文)