【熊本県・湯島】またタビ日記 保護猫を訪ねて③ 海女ちゃん食堂の看板猫

熊本と長崎のちょうど真ん中、美しい有明海に浮かぶ湯島は、島民270人ほどとおよそ猫250匹が共に暮らしている。港に定期船が到着すると、まずは猫に囲まれてのおもてなし。猫が多く出没する場所には「猫スポット看板」が立てられている親切さもあり、多くの猫好き観光客が訪れる。

女将の姫野千月さんが営む「海女ちゃん食堂 乙姫屋」は、海女でもある女将が取った新鮮な魚介や、漁師であるご主人が釣った旬の魚料理が堪能できる。ここの看板猫がライちゃん(1歳♂)だ。

2022年夏、対岸にある大矢野町の幼稚園に通う姫野さんの娘さんが、生後1ヶ月にも満たない子猫3匹が捨てられているのを発見。お母さん仲間と相談し、1匹ずつ保護した。カラスに襲われ少々お尻周りに傷跡は残るが、今は怪我の具合も良くなり、乙姫屋玄関近くでのんびりお昼寝したり、島で販売されている猫オヤツをよくお客さんにもらったりして甘えている。

島を散策していると、1匹1 匹の猫に話しかけながら写真を撮る女性と出会った。2019年から「地域おこし協力隊」として湯島に住んでいる林愛子さんはキャットケアスペシャリスト・動物健康管理士・ペットセーバー・動物介護士など動物にまつわる数々の資格を持つ。

外で生活する猫たちにゴハンをあげながら、健康チェックとケアを欠かさない。猫みんなに名前を付けて管理し、撮った写真をSNSにアップして、島猫たちの様子を発信している。昨年8月に天に召された元ボス猫ロース( 推定8歳♂)を動物病院に連れていってくれたのも林さんだ。

「カメさんに乗って竜宮城へ案内するのニャ」

海女でもある乙姫屋の女将、姫野さん

「地域おこし協力隊」林愛子さんと新築の「ねこのいえ」

海の見える場所でお花に囲まれるライちゃん

湯島港から徒歩1分の「ねころびカフェ」は、島の青年部が作った島に1軒しかないカフェ。元ボス猫ロースや幸運を呼ぶ白猫モロのグッズなどの売上は、避妊去勢手術をはじめとした猫の医療費にあてられる。

湯島は島民・観光客・地域おこし協力隊が一体となって、島おこしに繋げている猫島。史跡や絶景を探しながら、猫との触れ合いを楽しみたい。食堂や宿泊施設にライちゃんは入れないが、島から眺める夕日や朝日が美しいので宿泊がオススメ。

乙姫屋のすぐ隣にある1日1組限定の乙姫邸に泊まれば、夢の中で竜宮城の乙姫様となったライちゃんに会えるかも。

新鮮な魚介類。肉球湯島大根は予約の時にリクエストを

島の浮きには熊本らしいイラストも

ねころびカフェで今は亡きボス猫ロースのグッズに出会える

 

海女ちゃん食堂 乙姫屋
熊本県上天草市大矢野町湯島509(湯島港から徒歩2分)
TEL 080-5604-4292
営業時間/11:00〜15:30
定休日/火曜、ほか不定休
Instagram:otohimeya
Facebook:chiduki.himeno
https://www7a.biglobe.ne.jp/~turibune-otohime

林愛子さん・湯島猫部
Instagram:cat_island_traveler

取材・原田佐登美

-猫びより