「ひとりぼっちのシロ」 たくさんの猫を飼ってらっしゃるお寺に白猫がいた。 彼女はいつも綺麗だった。 毛並みも良いし汚れもない。 いつも毛繕いしていた。 なぜかまわりの猫からは嫌われていた。 シロはいつもひとりぼっちだった。 他の猫に近づいただけでシャーっと威嚇されては悲しそうに毛繕いしてごまかすシロ。 餌を食べる順番はいつも最後。 他の猫が食べているのを遠くから見つめ自分の順番が来るのを待つ。 そんな時も毛繕いしていた。 けれど、流れ者のドラ猫がシロに恋をした。シロを追いかけまわしアタックする。 シロはど ...