埼玉・川島町にある猫雑貨のお店「猫グッズ500点+看板猫3匹=幸せ♪」

取材・片山琢朗

扉の前でお客さんを待つむぎ君

田園風景が広がる埼玉県川島町に2011年オープンした、猫雑貨の店「鍵しっぽ」。迎えてくれるのは、店主の東海林彩花さんとお母様の恵さん。そして3匹の看板猫、むぎ君(2歳♂)・あずき君(2歳♂)・はれ君(1歳♂)です。体重6kgのむぎ君が長男でありボス的存在。そのやわらかい表情と鳴き声は女の子のように可愛らしく、お店のアイドルの風格が漂います。

態度は一人前だという新人のはれ君

元々は内装工事の職人だったという彩花さん。2年前に自宅兼事務所を建てて開業しようとしたものの、メニエール病(※)を患い、志半ばで引退することに……。夢を失って憔悴した娘の姿を見た恵さんが、「事務所を大好きな猫グッズのお店にして、私もむぎもあずきもいるから『猫に会える店』をみんなでやろう」と背中を押したそうです。
(※)めまい・吐き気・聞こえにくい・耳鳴りなどを伴う発作が繰り返し起こる耳の病気

店主の彩花さんと、店名の由来になった鍵しっぽのあずき君

母娘でセレクトした文具や装飾品といった猫雑貨の既製品をはじめ、手作りのオリジナル商品も加えた500点以上の猫グッズが所狭しと並び、猫好きにとっては至福の空間。店の扉の向こうが、リビング兼看板猫たちの待機場所になっていて、お客さんからの指名を「まだかまだか」と待っているのだとか。

売れ筋は猫デザインの食器

恵さんが描いた、むぎ君とあずき君のトートバッグ

彩花さん手作りの装飾品。オーダーメードも対応

彩花さんは保護猫活動にも積極的で、先日は生後10日の子猫を保護して育て、2ヶ月を過ぎてから無事に譲渡できたそうです。そうした活動の中で出会ったのが、あずき君とはれ君。昨年末には初の女の子となる三毛猫のひまわりちゃんを家族に迎えました。今後は手厚い2人と4匹体制で、お客さんに幸せを提供してくれるでしょう。

鍵しっぽ
埼玉県比企郡川島町大字戸守542‐8
TEL 080-9170-0880
営業時間/9:00~18:00
定休日/木曜
HP:https://www.kagisippo-nyan.com/
Instagram:https://www.instagram.com/kagi_sippo_nyan/

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