福島県西部に広がる米所・会津。その歴史は古事記の時代に遡り、崇神天皇が北陸道に派遣した将軍・大毘古命(おおひこのみこと)と、東海道に派遣したその息子・建沼河別命(たけぬなかわわけのみこと)がこの地で出会ったのが地名の起こりと伝わる。その際、父子が国生みの神である伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)を祀ったのが伊佐須美神社の創祀とされ、560年に会津盆地南縁に遷座して現在にいたる。 早朝、そんな会津の聖地を訪れた。初夏にはアヤメが咲き誇る外苑の庭園から大鳥居をくぐり、表参道を進むと大き ...