大分駅から徒歩5分ほどで茶房DENに到着。店主の田口美和子さんが脱サラして20年以上前に始めたこちらのお店には、リュウ君( 推定13歳♂)というブルーの瞳が美しい看板猫がいます。
「昔から実家ではウサギやニワトリを飼っていたの。当時は猫も家の周りにいるのが当たり前だったわね」と美和子さん。リュウ君はお店に住んでいて、朝晩リードを着けて近所をパトロールして回るのが好きなんだとか。
そんなリュウ君は実は三代目の看板猫。先代の猫たちはみんな、飼い主が亡くなったり、入院したりして身寄りのなくなってしまった猫で、ボランティアさんやケアマネージャーさん経由でお店にやって来たそうです。美和子さんは「リュウ君は気分屋さんだし、抱っこも好きではないけれど、自分の看板猫としての役目をちゃんとわかっているのよ。お利口さんでしょう?」とにっこり。
もともとは画廊だった店舗を買い取り、美和子さんがさまざまな創意工夫を凝らして試行錯誤の末にたどり着いた居心地のいいお店。「メニューはありません」と堂々と書いてあるのも、逆に言えば「なんでもあります」の裏返し。お客様のリクエストに応えて、美和子さんが料理の腕をふるってくれます。優しい店主と賢い看板猫が出迎えてくれるアットホームな喫茶店には老若男女が集い、いつも笑顔があふれています。
茶房DEN
大分県大分市府内町1-3-1
営業時間/11:00~22:00 TEL 097-535-2935
定休日/不定休
取材・平野敦子