美術のなかの猫たち 楽しい猫アートがいっぱい! 猫百態展

大坪奈古さん作「猫バス」「猫魔山塊バス停」

「銀座で画廊巡りをしたい!」という方に是非おすすめしたいのが銀座一丁目の柴田悦子画廊。

画廊主の柴田さんの人柄に惹かれて、日本画を中心に多くの実力と個性を兼ね備えた作家が集い、コレクターや美術関係者が足しげく通うギャラリーです。

作家と多くのお客さんで賑わう柴田悦子画廊

そして、なぜか作家も常連客にも猫をこよなく愛する人たちが多く、始まったのが猫をテーマにした「猫百態展」。その第4回展が23年11月に開催されました。

たかすみえこさんのコラージュ。絵画作品は日本画や墨で描かれた黒猫など、技法にもバ リエーションがあって見応え十分

画廊に入ると大小バリエーション豊かな猫作品が盛り沢山。絵画だけでなく、アクセサリー、ブローチ、ガラス器などもありました。どの作品にも共通するのは、猫への愛に溢れていること、そして、本当に楽しんで作っていること。

内山江里子さん作「みどり色猫ブローチ」

例えば、前本彰子さんの「お魚さま」。聖像を安置した祭壇のようですが、猫の毛皮に覆われていて鈴までついています。なんだか猫が「お腹いっぱい魚が食べられますように」とこれを拝む光景が見えるようでした。

前本彰子さん作「お魚さま」

そして、大坪奈古さんの「猫バス」。細かいところまで作り込みがすごくて、猫がいっぱいです。しかも、それぞれに物語があってそこにいるように見えて、全体が一つの世界を作っているようでした。

大坪奈古さんの「猫バス」はどの角度から見ても、どの細部に注目しても楽しかったです

猫愛と遊び心に溢れたグループ展、これからも毎年観たいです。

猫百態展 VOL.4
柴田悦子画廊(東京・銀座)
2023年11月13日~19日
http://shibataetsuko.com/wp/

-猫びより