【浜松】寄り添い会える社会を目指す「雑貨カフェいもねこ」【またタビ日記 保護猫を訪ねて②】

ごまちゃんはカフェ店員の三浦さんが大好き

静岡県浜松市に2011年オープンした〝芋と猫〟のキャラクターがトレードマークの「雑貨カフェいもねこ」。猫雑貨が豊富で、待ち時間も雑貨を見たり猫に会えたりするのが楽しい。取材日に会えたのは、地元の譲渡会からやってきた体重7キロの巨体猫ごまちゃん(7歳♂)で、おっとりした性格が人気。ランチも食器からケーキまで猫づくしなので、猫好きにはたまらない空間だ。

充実の猫雑貨コーナー

入り口では、芋&猫の大きなぬいぐるみがお出迎え。
手作りのお芋クッキーも販売している

カフェを経営するドリーム・フィールド理事長の大山浩司さんは、元高校教師。不登校生や発達障がいのある子どもたちが社会を体験する新しいタイプの福祉事業所として、カフェや工房という自立の場を設けている。人を優劣や強弱で考えるのでなく、分け隔てることなくお互いを思いやり、自然と支え合える社会を目指しているという。

広報やデザインも務めるスタッフの池上さんとリタ君

姉妹店「いもねこショップ」近くにあるフリースクールには、現在のべ50人ほどの子どもたちが通う。その〝スタッフ猫〟リタ君(1歳♂)は、愛知県豊川市の保護猫カフェ「トルメンタ」からやってきた。人が来るとすぐに「膝に乗せて~ 」と寄ってくる人懐っこさ。

ドリーム・フィールド理事長の大山浩司さん(右)

膝やおなかの上に喜んで乗るリタ君

対人関係で傷ついたり不安が強い子どもたちが多い中、「猫ちゃんがいる、一緒に過ごせる」ということが、スクールに来る動機になる子がたくさんいるそうだ。「学校という、大人が作った枠組みで傷ついた子どもたちと、人間の勝手で増やされたり捨てられた保護猫たち。それぞれに通じ合うものがあるんだろうなと思っています」とスタッフの池上さんは語る。

E浜松名物うなぎを巻いた卵焼き「うまき」も選べるランチ

ごまちゃんとリタ君の出勤先は時々入れ替わるので、Twitterで要チェック。引退した看板猫はるちゃん(15歳♀)も登場する。猫と触れ合いながら食事や猫雑貨を楽しんで、教育・福祉についても考えるきっかけとなる素敵なお店だ。

雑貨カフェいもねこ
◉静岡県浜松市南区芳川町320
◉TEL 053-570-3877
◉営業時間/10:00~18:00(L.O.17:00)
◉定休日/無し(年末年始を除く)
◉Twitter:@imoneco
◉Instagram:imoneco.cafe
◉ネットショップ:https://imonecofriends.stores.jp

-猫びより