この世界の片隅で、ネコ。EP:118『2016年4月』
2016年4月、僕の住む町が壊れた、地震というヤツで。すぐに東京へ逃亡したので、行きつけの店とか知人の家がどうなってるのかネットでしか調べられなかった、というより意図的にそうしていた。なにせ逃げたのだから、せいぜい細々した物資を送るくらい。もっと何かできたのにね。だから被災者でもなんでもなく只の『経験者』だと思ってる。 6月5日に地震後、初めて故郷の写真を撮りにでかけた。いつもの一眼レフでは不謹慎に思えたのでコンデジを買った。時は紫陽花。しかし植物はスゴイ。地震なんて何の関係もなく不謹慎なほど色鮮やかに咲 ...
必死さに欠けるネコ#38 うわさばなし 沖昌之
ネコシャシンカのオキサンて知ってる? 知ってる ぼくたちばっかり撮ってる人でしょ そうなんだけど なんていうかさあ 写真の情報量が多いんだよね~ 「必死さに欠けるネコ」 沖 昌之 Presented by 猫びより 沖昌之 Oki Masayuki 猫写真家。1978年神戸生まれ。家電の営業マンからアパレルのカメラマン兼販売員に転身。初恋のネコ「ぶさにゃん先輩。」の導きにより2015年に独立。猫専門誌『猫びより』(辰巳出版)の「必死すぎるネコ」など連載多数。『ぶさにゃん』(新潮 ...
ネコのとなりに [第7回]陽だまり
ネコは身近な動物で、ヒトの社会の中で暮らしています。そのため野生動物とは異なり周囲の環境も含め、ヒトがいてネコは生きていけると思うのです。ヒトとヒトの間に繋がるいのち。今を生きる友達として向き合いながら、街の中にネコのいる風景が時代は変わってもあり続けてほしいと願うばかりです。 写真・文・イラスト平井佑之介 いきものは環境ととなり合わせ。日当たりのよい土の道。森に住むトラのように〝だいちゃん〞が肩を揺らして、のしのしと歩く。爪とぎをして緊張をほぐすと、口角を上げた優しい顔で振り返り、「ついてきなよ」と大股 ...
神様・仏様・お猫様 神社仏閣の猫 第7回 埼玉県行田市「前玉神社」
埼玉古墳群の一つ、浅間塚古墳の上に佇む前玉神社は幸魂神社の名も持つ古社で、平安中期の法典『延喜式』に記録が残るほか、正倉院文書の中に「武蔵国前玉郡」という記載があることから、「埼玉」の名称発祥の地とされる。 「子どもの頃から、猫や犬など動物がいる中で生活してきました。以前いた猫は20歳くらいまで生きたのですが、亡くなった後、すぐに新しい猫をという気にはなれなかったんです」と宮司の田島和文さん。 ある冬の寒い日、参拝客の後ろに猫が付いて本殿から降りてきた。「お宅の猫ですか」と聞かれたが、初めて見る猫だった。 ...
この世界の片隅で、ネコ。EP:117『ストーカー猫』
仲良くなった猫。 遊んだ後 「バイバイまたね」 と帰ろうとしたものの…いつまでもどこまでも付いてくる子、いませんか。 ハチという猫(オス)はそんな猫だった。いかつい顔に似合わず人懐っこい猫。 この子が帰ろうとしても尻尾をピンと立てたまま後ろを付いてくる。 往来の激しい車道なんかに出ると危ないから元の場所に戻って(もちろんハチも付いてくる) 「今日は帰るから」 と言い聞かしても、また…。 ある時、1時間弱もそんな状態だったので走って逃げた。 もちろんハチも追いかけてくる。 ストーカー猫、ハチ…。 でも気分は ...
この世界の片隅で、ネコ。EP:116『ヨルシカ』
昼の猫と夜の猫。同じ猫でも何かが違う。 瞳孔が開いているからだろうが顔つきがまず違う。けれど。 猫は夜行性の生き物だ、なにか一段テンションが高くキリッとしている。 自分の時間が来たことをわかっているかのようだ。 ノリは20時くらいになると自宅そばの公園をパトロールする。 昼ノリは目が開いているのか開いてないのかわからない細さ(ごめん)なのだが。 夜ノリはおめめパッチリ!!かわいさ2倍(ノリ比)といったところか。知的にも見えるし。 そしてテンションも高く遊んでいてもすごく楽しそうだ。まさにノリノリで走り回る ...
必死さに欠けるネコ#37 本日の主役です 沖昌之
はい! 呼んだ? ここだよ! はいはーい! 僕たち私たち 本日「猫の日」の 主役でーす! 「必死さに欠けるネコ」 沖 昌之 Presented by 猫びより 沖昌之 Oki Masayuki 猫写真家。1978年神戸生まれ。家電の営業マンからアパレルのカメラマン兼販売員に転身。初恋のネコ「ぶさにゃん先輩。」の導きにより2015年に独立。猫専門誌『猫びより』(辰巳出版)の「必死すぎるネコ」など連載多数。『ぶさにゃん』(新潮社)、『残念すぎるネコ』(大和書房)、『明日はきっとうま ...
必死さに欠けるネコ#36 目撃者 沖昌之
見ちゃった… 見たわよ~ん 見てるよ… みんな…… 目撃のクセがつよい!! 「必死さに欠けるネコ」 沖 昌之 Presented by 猫びより 沖昌之 Oki Masayuki 猫写真家。1978年神戸生まれ。家電の営業マンからアパレルのカメラマン兼販売員に転身。初恋のネコ「ぶさにゃん先輩。」の導きにより2015年に独立。猫専門誌『猫びより』(辰巳出版)の「必死すぎるネコ」など連載多数。『ぶさにゃん』(新潮社)、『残念すぎるネコ』(大和書房)、『明日はきっとうまくいく』(朝日 ...
この世界の片隅で、ネコ。EP:115『理由』
近年はデジタル化で写真が気軽に撮れる様になった。それでも猫の写真を撮っていると珍しがられることがよくある。 「なんで猫なんか?」と言われる。 まあ「ああ、岩合さんね」と言って理解してくれる事も多いが。 なぜ猫の写真を撮るか、理由は人それぞれだろう。単純にかわいいからとか、誰かに見せたいからとか…。 自分としては…初めて飼った猫の面影を追いかけている、とでも言おうか。 「みちのく」と名付けたその猫、もう亡くなって20年以上経つが、いまだに忘れられない。 彼女の写真は17枚しかない、もっと撮るべ ...
第6回 愛猫CIAOちゅ~る物語「はじめてのちゅ~る」猫びより賞
Presented byいなばペットフード株式会社 「仲良くなるきっかけに」、「お薬を楽しく飲んでもらえるように」、「爪切りを頑張ったご褒美に♪」……など愛猫や顔なじみの猫と「CIAOちゅ~る」にまつわるエピソード&写真を毎号テーマを変えて大募集! カリカリにちゅ~るをちょっと載せてあげたら、ペロっと完食してくれました♪モコ(6歳♀) はじめての猫、はじめてのおやつ その猫と出会ったのは、雨の降るバイトの帰り道。びしょびしょで震えていた猫を放っておけず、連れて帰ることにしました。 コンビニで猫用ご ...
あなたが猫ならどんな猫?BSキャッ東からTwitterで楽しめるアマゾンギフト券や猫グッズが当たる猫診断キャンペーンがスタート
猫びよりも協力させていただいているBSテレビ東京が 毎年2月22日に開催しています「BSキャッ東」の公式サイトで どなたでも無料でお楽しみいただけるWEBコンテンツ「あなたが猫ならどんな猫? 猫診断キャンペーン」がスタートしました! 全8問の簡単な質問に回答すると、バラエティ豊かな猫種・猫キャラクターの中から診断結果が表示されます。 (診断には猫びよりも協力させていただいております!) さらにTwitterにて診断結果をツイート、 BSテレ東公式アカウ ...
この世界の片隅で、ネコ。EP:114『リラックス』
僕が好きな猫の動作に"爪とぎ(スクラッチ)"がある。 体を伸ばしリラックスして無心にガリガリバリバリ。 なんとも優雅ではないか。猫の顔もどこか気持ちよさそうだ。 町を歩いていると木の扉や柱などに無数の爪痕が残っている事がある。 あっ、ここは"爪とぎ場"になってるな。 発見すると嬉しくなって「猫こないかなぁ~」なんて待ってしまう。 もちろんやられる人間には困った場所もあるのだが… ラーメン屋さんの飼い猫、ボブが柱で爪とぎをしていた。 あっ、写真に撮りたいなと思いカメラを向けた。と、その時。 「邪魔しないで! ...
必死さに欠けるネコ#35 母とは 沖昌之
理不尽に攻撃されるし あ~もうやってらんね。 「必死さに欠けるネコ」 沖 昌之 Presented by 猫びより 沖昌之 Oki Masayuki 猫写真家。1978年神戸生まれ。家電の営業マンからアパレルのカメラマン兼販売員に転身。初恋のネコ「ぶさにゃん先輩。」の導きにより2015年に独立。猫専門誌『猫びより』(辰巳出版)の「必死すぎるネコ」など連載多数。『ぶさにゃん』(新潮社)、『残念すぎるネコ』(大和書房)、『明日はきっとうまくいく』(朝日新聞出版)、『にゃんこ相撲』( ...
この世界の片隅で、ネコ。EP:113『ネコ語の教科書』
猫に話しかける時、何を話していますか。 ………。 こう一文を書いた瞬間、笑ってしまった。 猫好き、特に動物好きじゃない方は馬の耳に念仏とばかり猫に話しかける人間を奇異の目で見るかもしれない。 猫が人間の言葉を理解す出来るハズがないじゃないか、と。 そう言われるのがオチだ。だけどだけど…。 だけど通じるんです! ノリに「おまえブサイクだな」と言ったら仏頂面された。 ほんとの事…いや、なんでもないです。 ボスに「おまえ、今日はイケてるな」と言ったらゴキゲンになった。 証拠に尻尾がピ ...
ネコのとなりに [第6回] 名前
ネコは身近な動物で、ヒトの社会の中で暮らしています。そのため野生動物とは異なり周囲の環境も含め、ヒトがいてネコは生きていけると思うのです。ヒトとヒトの間に繋がるいのち。今を生きる友達として向き合いながら、街の中にネコのいる風景が時代は変わってもあり続けてほしいと願うばかりです。 写真・文・イラスト平井佑之介 そのオスネコは貫禄のある風貌と白黒模様から〝パンダ〞と名付けられた。一目置かれる存在で、怒りっぽいネコでさえ親分肌の彼にはケンカを仕掛けることもない。皮膚に持病を持つ〝パンダ〞は、季節の変わり目によく ...
この世界の片隅で、ネコ。EP:112『じゃれあい』
猫同士のスキンシップに"じゃれあい"がある。特に攻撃する意図はなくても「おい」「なに」という感じでバシッバシッと手を出し足をだし…じゃれあいがはじまる。時折、それがエキサイトして本気の喧嘩になる場合もあるが、まあ"じゃれあい"は気の置けない仲間同士の遊びといっていいだろう。もしくは愛情の確認か。 下町の長屋、そこにとても仲の良い猫たちが居た。普段は団子になって眠り、虫を採っては狂喜し、毛づくろいしあい、また団子になって眠る…。まあ普段はこんな感じなのだが、たまに小競り合いみたいなじゃれあいが起こる。 「な ...
必死さに欠けるネコ#34 一心同体 沖昌之
せーの! のび~ せーの! ペロペロ… せーの! コレ何だ!? せーの! 水影までいっしょにね 「必死さに欠けるネコ」 沖 昌之 Presented by 猫びより 沖昌之 Oki Masayuki 猫写真家。1978年神戸生まれ。家電の営業マンからアパレルのカメラマン兼販売員に転身。初恋のネコ「ぶさにゃん先輩。」の導きにより2015年に独立。猫専門誌『猫びより』(辰巳出版)の「必死すぎるネコ」など連載多数。『ぶさにゃん』(新潮社)、『残念すぎるネコ』(大和書房)、『明日はきっ ...
この世界の片隅で、ネコ。EP:111『墓守』
墓地にいくとよく猫がのんびりしている。墓地という性質上、人間の出入りが少ないから居心地がいいのだろう。 猫にまつわる不思議な事があった。 川沿いにあるとある古い墓地。隣にあるお寺さんが管理している。そこにテラオという猫が飼われていた。 テラオの縄張りはもちろんこの墓地、必ず毎日パトロールしていた。 ある日、猫のパトロールが観察したくてテラオに密着、後ろを付いていった事がある。 ところどころ匂いをかぎ、つけ、ヨシッ!!という感じでゆっくりと歩いていく。 暫くして…墓地の端まで辿り着く。そこには。 「猫の墓」 ...