この世界の片隅で、ネコ。EP:125『寺猫』

猫スポットを巡っていると気づく事がある。猫を飼っているお店、職種の特徴だ。

まず、八百屋さん、お米屋さんが格段に多い。これには実用的な意味として鼠除けの要員として飼っておられるのだろう。

それに美容院やお花屋も多い。高い美意識がそうさせるのだろうか。

しかし今までで一番、多かったのは…お寺である。お寺で飼われている猫は多い。

なぜだろう、敷地が広いし、併設する墓地などは恰好の居場所だ。自然に住み着くのはわかる。

そこで懇意にしてもらっている猫好きのお寺さんに尋ねてみた。

が、答えは「…好きだからねえ、幼いころから常にいたし」とはっきりしない。

そして「命はたいせつに、って教わらなかったかい?」と逆に問われた。

ああ、そうかと思った。お寺は(戒律としてもそうだが)どんな命にもやさしい。もちろん猫にも。

昔から人にも猫にも頼られてきたのが地域のお寺だ。猫がお寺の門を叩き「よろしくおねがいします」と来られたら断れない…のかも。

そして昔話の「猫檀家」を教えていただいた。詳細は長くなるので省くが、ある寺が猫の恩返しを受け、多くの檀家を抱え栄えた逸話だ。

「といってもウチは商売繁盛を願って飼ってる訳じゃないよ、アハハ」と笑いながら。

昨今「寺離れ」が指摘されているが、猫の恩返し。

懇意にしているお寺さん、猫は繁盛して猫の手は足りているそうだ。

【横尾健太】Yokoo Kenta
Twitter 猫島警部 @nekojimakeibu

熊本市在住。1999年より細々と猫写真を撮り始めて今では太々と猫に浸かる。2016年熊本地震で被災、一時的に東京へ避難。その先で様々な人と猫に癒されお世話になる。「ネコまる大賞」「猫の手帖キャネット大賞」「よみうり写真大賞ファミリー部門季節賞」受賞。使用機材:通常はニコンのD800、旅先はペンタックスのKP、夏はニコンのnikon1 J5。でも機材にこだわりはありません。

プロとはそれで生活できる人だと思うので、アマです。なにもかも脇が甘い性格。写真におけるスタンスは皆無です。猫さまを見ると興奮して「あ、あ、あ」となり何も考えずにシャッター切ってます。「猫を使って金儲け」よりも「金を使って猫儲け」したいな。いろんな猫に出会いたいです。

-猫びより
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