関内駅北口から5分ほど歩いてキャットカフェミーシスに到着。入り口で説明を受け、靴を脱ぎ、荷物をロッカーに入れていざ猫の待つ部屋へ。
扉を開けるやいなや三毛猫のおふぅ(13歳メス)がしきりに足元に寄ってきて熱烈な歓迎をしてくれました。
部屋を見渡すとさまざまな猫が悠々とくつろぐ姿に自然と笑みがこぼれます。
カフェスタッフになった子も里親募集中の子も、お客さんの足に乗って眠ったり、身を寄せてまどろんだり、保護された猫がほとんどということが信じられなくらい人懐こい子が多く驚きです。
「みんなが優しくなったのはごろりのおかげです」と教えてくれたのは店長の能勢亜弓さん。
ごろり(享年18オス)はミーシスの開店初年度からいた猫で、今年3月に虹の橋を渡りました。ごろりは帰ろうとするお客さんに「もっとゆっくりしていきなよ」と気さくに近寄るフレンドリーすぎる猫で、そんなごろりに影響されて他の猫たちも自然と人との距離を覚えていったそう。
「あとはお客様のおかげですね。お客様が優しくしてくれるから猫たちも優しくなる。優しさの循環がミーシスにはあります」と能勢さん。
そんなミーシスには現在30匹の猫がいますが、その出自はさまざま。
「縁のあった子を迎えたり、お店のSNSに寄せられるSOSに応じて引き取ったりしています。たとえ引き取ることが難しい状況であっても、SNSで情報を拡散させて引き取り手を探したりなど、できる範囲のことは地域関係なくやっています」と能勢さんは教えてくれました。
取材の間、能勢さんの髪の毛で遊び、構ってアピールに余念がなかったのは、しーちゃん(4歳オス)です。全盲の猫ですが、ひげや感触で障害物を察知してすいすい移動し、高いところにも難なく上ります。
能勢さんはしーちゃんを愛おしそうに撫でながら「この子のことを『見えなくて可哀想』という先入観では見てほしくないんです。猫も人と同じで、それぞれの個性があって本当に多様です。最初から人懐こい子もいれば、保護して4年経ってもまだ触れない子もいます。猫の個性や気質の違いをそのまま受け入れて好きになってもらいたい。こういう子もいればこういう子もいる、という当たり前の違いに気づいてもらえるようなお店づくりを意識しています」と語ってくれました。
猫それぞれの個性を尊重し、その違いを受け入れて愛することこそが、ミーシスの最高の楽しみ方かもしれません。
Cat Cafe Miysis
神奈川県横浜市中区長者町6-99 ハローイセザキビル2F
TEL 045-325-7166
営業時間/平日13:00 ~19:00(最終入店18:00)、土・日曜、祝日11:00~20:00(最終入店19:00)
定休日/水曜
https://www.cat-miysis.com
Twitter:@cat_miysis
Instagram:miysis_seachan