クリニックとショップの両輪で猫を助ける!

動物看護師の森麻希子さんと足立昂太さん

「パノニカスペイクリニック」は、猫( または犬)の避妊・去勢手術専門の動物病院。「スペイ(spay)」とは、正しくは「卵巣摘出手術をすること」または「手術を受けたメス」を指すが、欧米では避妊・去勢手術専門の動物病院を「スペイクリニック」と呼び、広く認知され、日本でもこの名称が使われるようになってきた。

「近くにスペイクリニックがないなど、様々な事情で外猫の避妊・去勢手術が受けにくい地域に、TNRを広げたい」というオーナーの宮本晶子さんの想いが実り、昨年6月に開院。現在、院長で獣医師の増田忠司先生をはじめ3名の獣医師、スタッフ、ボランティアさんの協力で、日々、避妊・去勢手術を行っている。

院長の増田忠司先生

TNRとは「Trap=捕獲」「Neuter=避妊・去勢手術」「Return=猫を元いた場所に戻す」を意味するが、パノニカでは、できるだけ「R」はせず、手術が済んだ猫は里親を探して譲渡し、猫が生涯温かい家庭で幸せに暮らすことを目指している。

また、避妊・去勢手術だけでなく、クリニックから譲渡された猫や、活動に協力してくれるボランティアさんなどから譲渡された猫の一般診療も、できる限り対応しているところも特徴だ。

さらに動物病院の運営としては画期的なのが、宮本さん経営のオーガニックショップ「Nica's Dream」の売り上げの一部が、クリニックの運営資金にあてられること。

店内には、猫、犬、人の無添加フードや、画家で作陶家の鷹塀三奈さんデザインのアクセサリー、猫や犬の介護服など、趣味と実用性に富んだ商品が並んでいる。日頃から外猫の繁殖や殺処分問題に心を痛めている方にとっては「欲しいものを買って猫助け」と一石二鳥だ。

3Dプリンターで作られたピアス、イヤリング、チョーカー、ブローチなど。「Jewelry Studio Shima」の船越なみさんの作品

また、外部のお店の協力も活発で、地酒専門店「奥広屋」ではクリニックオリジナルラベルの生酒「スタンダード パノニカ」を販売し、売り上げの一部が寄付される。これは通販でも購入できるので、遠くから猫助けしたいという人におすすめだ。

大人気の生酒「スタンダード パノニカ」。日本酒が好きな方は、飲んで猫助け!

「最終的な目標はすべての猫が家庭で飼われスペイクリニックのいらない世の中になること」と宮本さん。近隣にお住まいで外猫に手術を受けさせたい人も、買い物で猫助けに協力したい人も、まずはホームページをのぞいてみて!

宮本さんの愛猫「イリス」(上・メス)と「セレネ」(メス)も元保護猫

店舗は鷹塀三奈さんデザインの看板が目印。2階はペット同伴OKで、短時間の預かりサロンも併設される予定

◉パノニカスペイクリニック
大阪府東大阪市柏田西1-11-14
TEL 080-2458-9691
https://psc.amebaownd.com
※手術の予約、詳細は電話でお問合せください

◉Nica’s Dream
大阪府東大阪市小阪本町1-2-17
https://nicas.amebaownd.com
Instagram:nicasdream_pannonica

◉奥広屋
https://jizake-daisuki.com
※サイト内「パノニカ」で検索してください

取材・西宮三代 写真提供・パノニカスペイクリニック

-猫びより