埼玉古墳群の一つ、浅間塚古墳の上に佇む前玉神社は幸魂神社の名も持つ古社で、平安中期の法典『延喜式』に記録が残るほか、正倉院文書の中に「武蔵国前玉郡」という記載があることから、「埼玉」の名称発祥の地とされる。 「子どもの頃から、猫や犬など動物がいる中で生活してきました。以前いた猫は20歳くらいまで生きたのですが、亡くなった後、すぐに新しい猫をという気にはなれなかったんです」と宮司の田島和文さん。 ある冬の寒い日、参拝客の後ろに猫が付いて本殿から降りてきた。「お宅の猫ですか」と聞かれたが、初めて見る猫だった。 ...