英一蝶(はなぶさいっちょう)は江戸時代の元禄年間に活躍した絵師。アカデミックな狩野派に師事しながらも破門され、第五代将軍・徳川綱吉による「生類憐みの令」を皮肉った流言に関わった疑いで島流しにされるという異色の経歴の持ち主です。 今年2024年は没後300年。その節目に際し、東京・六本木のサントリー美術館で過去最大規模の回顧展が開催されており、驚くほど見事な三毛猫の絵が展示されています。 その絵はアルバム形式のように36図をまとめたものの中の一つ。日本の伝統的な絵画は線が命で、達人ともなれば一本の線に膨大な ...