愛する我が子には、ずっと健康でいてほしい。それはどの飼い主さんにも共通する願いですが、猫は不調を我慢する傾向が強く、なかなか異変に気が付けないことも。毎日の営みであるトイレから健康状態を知り、快適なトイレ環境を整えてあげることで、愛猫の健康を支えましょう!
監修・稲垣絵里子 先生
酪農学園大学獣医学部卒業。日本獣医中医薬学院にて獣医中医師1級、獣医推拿整体師を取得。三ツ池動物病院勤務を経て今年6月に港北にっぱ動物病院を開院。
トイレの種類
ノーマルトイレ
平型のバケツのような形の最もシンプルなタイプのトイレ。固まる猫砂を入れて使う。ウンチとおしっこはその都度片付ける必要があるが、比較的低価格で購入でき、初めて猫を飼う人にもおすすめ。トイレ本体の丸洗いが簡単なので清潔に保ちやすい。
システムトイレ
上の段がスノコ、下の段がトレーになった2段構造のトイレ。固まらないタイプの猫砂をスノコ部分に、ペットシーツを下のトレーにしくことで、おしっこがシーツに吸収される。丸洗いはやや面倒だが、日ごろの処理はウンチの片付けと定期的なシートの交換で済む。
カバータイプ(ドーム型や上から入る筒型)
トイレを覆うようにカバーが付いたトイレ。排泄しているところを見られたくない、警戒心の強い猫にオススメ。排泄物の有無を確認しにくい形状ではあるものの、猫砂の飛び散りやニオイの拡散が少ない点が特長。
猫砂の種類
鉱物系
ベントナイトやゼオライトなどの粘土鉱物を原料とした猫砂。自然の砂に近い感触。
メリット 水分を吸収して固まるため、取り除きやすい。
デメリット 猫の足裏につくなどして飛び散りやすい。
紙系
パルプを原料とする、紙でできた猫砂。鉱物系と同じく固まるタイプ。
メリット 軽くて持ち運びしやすく、比較的粒が大きいので足裏にはさまりにくい。
デメリット 再生紙を加工(脱色)する際に化学薬品が使われる。
木系
おがくずやひのきを原料とした猫砂。固まるタイプから崩れるタイプまで種類が豊富。
メリット 天然素材のため、安全性が高い。
デメリット 鉱物や紙と比べると固まり具合がゆるく、崩れやすい。
シリカゲル
乾燥剤などで使われるシリカゲルの猫砂。システムトイレで使える固まらないタイプ。
メリット 消臭効果が高く、交換頻度も少ない。
デメリット 猫が誤って食べると、喉にはりついてしまうことがある。
おから系
豆乳の搾りカスであるおからを使用した猫砂。固まるタイプ。
メリット 食品由来のため、口にしても安全性が高い。
デメリット 固まるのがやや遅く独特のニオイがある。
イラスト・すしず
港北にっぱ動物病院
稲垣先生が院長を務める港北にっぱ動物病院が6月18日に開院します。「安心して『にぱっ』と笑顔になれるような病院」がコンセプトの、安心とぬくもりのある動物病院です。丁寧なカウンセリングと的確な診療で、誠実に動物たちと向き合います。
神奈川県横浜市港北区新吉田町3167
TEL 045-577-3988
診療時間/9:00~12:00、
15:00~18:00 休診日/火・金曜
https://www.kohoku-nippa.com
Instagram:https://www.instagram.com/kouhokunippa_doubutubyouin/
三ツ池動物病院の人気YouTubeが「港北にっぱ動物病院チャンネル」にリニューアル! 病院の情報や猫のケア、猫以外の動物についても発信していきました。
https://www.youtube.com/@ko-hokunippaah