もうすぐ春。さっちゃんがここに来て「幸多かれ」と「サチ」という名をもらって、10回目の春です。 さっちゃんたちの暮らす里山に、四季は巡ります。 春の里は菜の花色に染まって、ウグイスの声。ヤマザクラが咲いて散り、畑では、青物がぐんぐん育ちます。 夏休みは、花はなの里をかけ回る子どもたちの歓声が里山に響き、トンボが乱れ飛びます。 犬も猫も思い思いに、風の通り抜ける場所でお昼寝。 秋には野山はオレンジ色。猫たちは連れだって、落ち葉の道を遠足に。 冬の猫たちは日なたを移動。野水仙がいい香り。日が陰ったら、猫小屋の ...