「猫は人につく」 下町の商店街のはずれにある小さな公園。 買い物を終えた人が休憩にやってくる。 そこにそれはそれはかわいい三毛猫がいた。 人慣れしてて子供にも優しい。 理想の猫だ。 特にミケちゃんを可愛がっているおばあさんがいた。 毎日やってきてはご飯をあげ公園を掃除する。 孫娘のようなもんだよ、そう言って愛おしそうにミケちゃんを抱きしめる。 大雨の日、さすがに今日はおばあさん来てないだろうな、と思っていたらいつも通りに公園にいた。 そんな微笑ましい関係がしばらく続いた。 そして数年が経った。 ある日、お ...