「東洋一の猫絵描き」と称されるチン・ペイイ(陳 珮怡)さんの日本で4回目の個展がこの9月に開催されました。 古来、世界を形作る最小単位とされてきた5大元素を猫で表した連作など、とても見応えがあって大変充実した作品が並んでいました。 特に印象的だったのは、2羽の雀と猫と虎が描かれた作品。猫と雀の組み合わせで連想されるのは、日光東照宮の「眠り猫」でしょう。近くで雀が遊んでいるのに、猫はそれを追うこともなく昼寝をしている……。つまり天下泰平の大変おめでたい図像です。 チンさんの絵では、ここに虎が加わり、猫と仲良 ...