対面は時間をかけて慎重に
先住猫がいる場合に大事なのは、新たに迎える猫のワクチン接種が済んで健康に問題がないことを確認してから接触させるということ。
ただし、いきなり対面させるのではなく、時間をかけて慣れさせましょう。最初は部屋を分けるなど距離を置いてニオイや気配に慣れさせ、その後ケージ越しに対面させて様子を見るのがコツ。相性は対面させてみないと分かりませんが、比較的環境を柔軟に受け入れやすい子猫同士はうまくいきやすく、環境の変化
を好まない老猫や警戒心が強く神経質な猫にはストレスになるケースが多いといえます。
猫は極力無駄な争いを避けるため、相性が良くない場合でも十分な居場所や食事が確保できていれば、付かず離れずうまく棲み分けができます。しかし、よほど相性が悪い場合には接触を断ち、別の部屋で生活させるなど、必ず互いに干渉しあわない安全地帯と避難場所を用意しましょう。
また、とかく新入り猫に関心が行きがちですが、何事も先住猫を優先するなど今まで以上に先住猫へのケアと愛情を注ぐことも忘れずに。
監修:南部美香
文:高橋美樹 イラスト:おかやまたかとし