筆者が住んでいる九龍城(カオルーンシティ)に、管理人ならぬ「管理猫」がいるマンションがある。管理人が飼っているわけではない。なぜなら、香港の住宅の管理人は、ほとんどがセキュリティーガードが目的で派遣されている、いわゆる警備員だからだ。管理人室の前に餌と水とベッドが用意され、主な世話は管理人や清掃員がしているが、マンションで飼っているということになる。普段は門越しにしか姿を見られないのだが、早朝や夕方ともなれば、周辺の見回りを怠らない管理猫「麗麗(ライライ)」に出くわすこともある。 実は、このような管理猫は ...