心は猫が癒やし、身体は先生が施術 連携プレーの「猫整体」
整体院は肩や腰などが痛くなったときに訪れるところ。だから基本的には「行きたい」と思う場所ではない。ところが長野県安曇野の「キュベレイ」は、痛みがなくても通いたくなる整体院だ。なんたって終身雇用の猫スタッフたちの「プレ施術」が見事なのである。 文・鈴木美紀 写真・芳澤ルミ子 北アルプスの山並みを望む、林の中の白亜の一軒家。1階が整体院「キュベレイ」だ。そのロケーションだけでも自然と深呼吸したくなり、心身のサビが洗われて軽くなっていく気がする。 チャイムを鳴らしてドアを開けると、猫脱走防止用の内ドア。「猫の予 ...
『とらのこ』発売記念! ホワイトタイガーの赤ちゃんツキ・シグレのインタビューを大公開
人気写真集『ほぼねこ』の第二弾『とらのこ』が発売! 伊豆アニマルキングダムで暮らすホワイトタイガーの赤ちゃんたちの魅力がたっぷり詰まった写真集『とらのこ』が本日5月9日に発売されました! 強くやさしい母トラ・シロップと、2018年、2020年、2024年に生まれた7頭の子トラたちを記録されています。 発売を記念して、『ネコまる』Vol.49(2024年11月21日発売)に掲載された、大人気の赤ちゃんきょうだい「ツキ」「シグレ」の記事を大公開! 担当飼育員さんが語る出産の様子やシロップの育児について、RIK ...
96歳のおばあちゃんの古民家暮らしを彩る若猫・ちぃちゃん
しまおばあちゃんは、御年96歳。 千葉県の農家に嫁いで70年以上、古民家での一人暮らしとなったが、同じ敷地内に暮らす孫のくみこさん一家のサポートを得て、お達者に過ごしている。しまさんの日々に笑顔と活気をもたらす最大のサポーターは、去年から一緒に暮らす三毛猫のちぃちゃん(1歳♀)だ。 文・写真 佐竹茉莉子 いつもそばに 「あったかだね~」 前庭の草の上で遊ぶちぃちゃんを眺めるしまおばあちゃんの口元はほころびっぱなしだ。青空に白い雲。縁側でひなたぼっこをするにはもってこいの日和だ。 この夏は暑すぎて、庭にある ...
まるで置き物? 梅が丘のギャラリーでお昼寝する猫のチマ君
取材・平野敦子 小田急線梅ヶ丘駅北口から徒歩数分で「ギャラリー来舎 梅猫庵」に到着。 こちらは主に猫をテーマとした企画展や個展を開催するギャラリーで、大の猫好きオーナーの中澤勢津子さんが「自分が好きな作品だけ扱っています」と胸を張る作品がズラリと並びます。 昨年9月末に閉じた高円寺来舎には、ギャラリー隣の店のマスターから平社員の「ヒラ」と名付けられた地域猫さんがいました。近所の方々にもかわいがられ、ギャラリーに来てはおとなしく過ごし、作家さんや来場されたお客様たちに撫でられていたそうですが、こちらには勢津 ...
ひとり三役をこなす運送会社の広報部長「ふく」
3本足で元気に階段を駆け上がり、会社にやってくる猫一匹。今やInstagramのフォロワー数は13万人を超え、CMにも登場するふく(12歳♀)です。そのエース級の働きぶりを取材しました。 文・写真 芳澤ルミ子 会社に福を招く猫 古都・金沢の郊外、石川県川北町に拠点に構える運送会社・日章。2024年秋、創業50周年を記念して2本のCMが発表されました。どちらも主役を務めたのは猫のふく。 会長以下、忙しく働く社員たちのデスクやコピー機の上にゴロンと居座って、応援(!?)する姿がSNSで人気となり、社内ばかりか ...
京都・妙心寺 壽聖院 石田三成一族ゆかりのお寺の「彼岸」~神様 仏様 お猫様 神社仏閣の猫
臨済宗大本山 妙心寺 壽聖院 京都府京都市 小森正孝(写真・文) 1600年、関ヶ原の戦いで徳川家康率いる東軍に、西軍の中心となって戦いを挑んだ武将・石田三成。 その一族の菩提寺・壽聖院(じゅしょういん)は京都市右京区にある。その寺は、妙心寺の広大な敷地にたたずむ46の塔頭(たっちゅう)寺院のひとつで、三成が父・正継の菩提寺として創建。 西軍が敗れて父子が亡くなり、寺院は解体されたが、後年、三成の長男・重家が出家して住職として再建し、現在に至る。その門を潜り、本堂へ向かうと住職の西田英哲さん夫妻と猫の彼岸 ...
第26回愛猫ちゅ~る物語「ちゅ〜るHigh」猫びよりプラス賞
Presented byいなばペットフード株式会社 「仲良くなるきっかけに」、「お薬を楽しく飲んでもらえるように」、「爪切りを頑張ったご褒美に♪」……など愛猫や顔なじみの猫と「CIAOちゅ~る」にまつわるエピソード&写真を毎号テーマを変えて大募集! お留守番中も欠かせない 飼い主の入院中、てんちゃんは機嫌が悪くなり、いつものカリカリをあまり食べてくれませんでした。そんな時、シッターさんがちゅ〜るを出すと、突然機嫌を直して飛んできたそうです。 (兵庫県 修) 募集内容 第27回「ちゅ~ ...
高齢猫のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)
1987年に開院した大阪市北区の「フレックス動物病院」が目指しているのは、地域のホームドクターとして、ペットと飼い主さんが無理なく通える病院だ。會田(あいだ)裕子院長、藤村菜苗獣医師、羽渕真由美獣医師の3人の獣医師は診察の際に、雑談も交えながらより詳しく飼い主さんの話を聞く。さまざまな話を通して、飼い主さん自身が気付かなかったこともあれば、多くの情報を共有することで、治療の幅が広がるからだ。 早期発見の可能性を高めるため、健康診断は7歳前後になった頃から勧めている。しかし高齢猫が体調不良で久しぶりに来院し ...
強センター長 保護猫と新しい家族をつなぐこうべ動物共生センター
神戸市北区にあるこうべ動物共生センターでは、歴代、猫がセンター長を務めているという。今年10月に、4代目センター長に任命されたのは、キジトラ猫の強。気になる強のキャラクターと、センターの仕事についてお話を伺ってきた。 文・写真 八二一 動物との共生を目指して 兵庫県神戸市北区の都会からほど近い、自然豊かな山中に広がる「しあわせの村」にやって来た。山全体を使った見渡す限りの広大な敷地の中に、キャンプ場や宿泊、温泉、スポーツなどのさまざまな設備がある総合福祉ゾーンだ。 そんな緑に囲まれた美しい景観の一画に、こ ...
行田の天然温泉に重役出勤! 看板猫のとの君
埼玉県にある「行田・湯本天然温泉 茂美の湯」は、全国的にも珍しい純重曹泉のかけ流しが自慢。ホテルを併設し、旅芸人一座の芝居も楽しめるとあって、地元民はもちろん全国から癒しと寛(くつろ)ぎを求めて数多くの人たちが訪れる。受付でお客さんを出迎えるのが、着物姿がすてきな二代目女将の湯本幸子さんと看板猫のとの君(推定4歳♂)だ。 4年前に駐車場で雨に打たれてうずくまっているところをスタッフによって保護されたというとの君。白い顔が「志村けんのバカ殿様」みたいという理由から名付けられた。 人懐っこい性格で、お客さんか ...
【香港】マンションの「管理人」ならぬ「管理猫」!?
筆者が住んでいる九龍城(カオルーンシティ)に、管理人ならぬ「管理猫」がいるマンションがある。管理人が飼っているわけではない。なぜなら、香港の住宅の管理人は、ほとんどがセキュリティーガードが目的で派遣されている、いわゆる警備員だからだ。管理人室の前に餌と水とベッドが用意され、主な世話は管理人や清掃員がしているが、マンションで飼っているということになる。普段は門越しにしか姿を見られないのだが、早朝や夕方ともなれば、周辺の見回りを怠らない管理猫「麗麗(ライライ)」に出くわすこともある。 実は、このような管理猫は ...
ウチの子は大丈夫?気をつけたい猫の便秘
監修:小堀幸美 Text by Miyahara Mayuko 愛する猫には、いつまでも健康で長生きしてほしいもの。そんな愛猫の健康状態を確認するのに、トイレチェックは欠かせません。 特にウンチは一日1、2回出るのが理想的ですが、みなさんのおうちの猫ちゃんはいかがでしょうか? 細切れになっていたり、硬くてかさかさしたウンチの猫ちゃんは、便秘かもしれません。 便秘になると、よく吐くようになったり、結腸内に便が長期間留まってしまうことで発症する巨大結腸症になってしまうことも。巨大結腸症は悪化すると開腹手術をし ...
飲むだけ、食べるだけ! どんな猫ちゃんでもできる簡単歯みがき
監修:トーラス株式会社代表取締役社長・一般社団法人日本ペット歯みがき普及協会代表理事 赤津徳彦 猫も人間同様、健康寿命®にお口のケアは欠かせないとわかっていても、愛猫の歯を磨くのは一苦労。嫌がって暴れたり、噛みついたり、小さいころから習慣づけないと難しいのかも……と諦めてしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか。 くわえて、飼い主さんも歯みがきに慣れていなければ、その緊張や力みが伝わってしまい、よけいに猫への歯みがきは難しくなってしまいます。 とはいえ、お口のケアをしないと歯周病のリスクが上がってしまい ...
元保護猫の愛されリーダー ビビ
年齢:12歳 体重:4.7kg 性別:女の子 どこからともなくやってきた一匹の野良猫。その警戒心と孤独に満ちた瞳の奥には、天性の包容力とリーダーシップと、お家に幸せを招く力が秘められていたのでした。 文・写真 bibikoniko 野良から家猫に転身 ビビは突然ふらっと現れた野良猫でした。警戒心が強くて凶暴で、ゴハンをあげるにも軍手が必要でした。それが私の姿を探したり、歩み寄ったりするようになり、2ヶ月くらいかけて私の前でゴハンを食べてくれるようになりました。 3ヶ月ほどしたある日、玄関の中にゴハンを置い ...
【港区白金】猫の“氏子”が静かに暮らす、白金氷川神社
東京都港区白金。都内でも有数のおしゃれ高級住宅街だ。近代的な高層マンションが林立する中、ぽっかりと残る静かな森に、白金氷川神社が鎮座する。 「新築のタワーマンションに引っ越してきた方も多いのですが、古くからお住まいの方々もたくさんいらっしゃって、この地域の氏神様として親しまれているのが、ここ、白金氷川神社なんです」 と、参拝が日課だというご近所さんが教えてくれた。 その後にやってきたのがTさんとそのお仲間。神社のすぐそばに住んでいて、年間700回以上も訪れるそうだ。神社の参拝はもちろん、朝夕 ...
東京から富山へ! マイペースな看板猫のねねちゃん
写真・ねねの飼い主 Text by Miyahara Mayuko 海と山、壮大で美しい自然に囲まれた富山県朝日町に「民泊たなごころ」はある。何をするでもなく、時間を忘れてのんびり過ごしてリフレッシュできる素敵な空間、そして、なんといっても看板猫のねねちゃん(7歳♀)がお客さんをもてなしてくれるのが最高の癒やしになっている。 「人見知りの大人しい猫なので触らずに遠目で見守ってあげてください」と宿主でもある飼い主さんはお客さんに伝えているが、ねねちゃんは客間に遊びに行ったり、お客さんの朝ごはんを覗いたりと、 ...
【フランス】12年目を迎えた、パリ初の猫カフェ
本誌74号でも紹介したパリ初の猫カフェ「ル・カフェ・デ・シャ(Lecafé des chats)」が、オープンしたのは2013年。「日本の猫カフェにヒントを得た」というオーナーのマルゴー・ガンドロンさんが、クラウドファンディングで開業資金を募ると、オープン前から国内外の約160件のメディアが、この話題を取り上げた。 映画やアニメ、漫画などの影響もあり、フランス、とくにパリでは日本文化は日本人が想像している以上に人気が高い。猫カフェ誕生を楽しみに開業資金は順調に集まる一方で、批判的な声もあった ...
【香港】迷い猫が繋ぐ先生と生徒の絆
今年の4月、暴風雨の夕方に中学校付近の草むらで迷い猫が保護されました。迷い猫を見つけて保護した韋(ワイ)副校長は、「愛護動物クラブ」の顧問であり、生徒達と動物愛護団体を訪れたり、日頃から学校周辺の外猫達に餌やりボランティアをしている大の猫好き。その日も普段見かけないずぶ濡れの迷い猫にすぐ気がついて、他の先生に協力を仰ぎ捕獲したそうです。その話を聞いた尹(ワン)校長もまた動物愛護に理解があり、猫を校内で保護し、生徒とともに飼い主を探す等の活動を全面的に支持したのでした。 それから、迷い猫は「信信(ソンソン) ...