
メルさんは大好きな薪ストーブの前にちょこんと座って待機し、火を入れると待ってましたとばかりにイビキをかいて爆睡します
薪ストーブが印象的なTomo.さんのお家はケミカルな素材をできるだけ排除した、人はもちろん猫にとっても気持ちのよい空間。シニアになった猫たちが負担なく穏やかに過ごせるような配慮も、暮らしのあちこちから見えてきます。
文・写真 Tomo.
Instagram:@tomomerci_beaucoup04022018
私たち夫婦は「自然素材」「経年美化」を暮らしのテーマとし、家を建てる時も無垢の床、高千穂シラスの塗り壁、蜜蝋ワックス、ウッドロングエコの塗装など、人にも猫にもやさしい素材を選びました。
16年ともに過ごしているメルさん(♀)も、4年前に看取ったぴーちゃん(♀)も、本当に心地よさそうに過ごしてくれて、日々嬉しく感じています。
リビングにある薪ストーブは2匹のために取り入れましたが、結果的に人間にとっても、苦手な冬が楽しみになるアイテムとなりました。

「メルさん、ぴーちゃんを生んでくれたお母さんたちありがとう!」と心の中で何度も手を合わせたくなるほど、愛おしい毎日です
メルさんは16年前、下水道の中で泥まみれの瀕死状態で保護された猫で、ぴーちゃんはメルさんをお迎えした3ヶ月後に庭にふらりと現れた猫でした。
ぴーちゃんは毎日ダミ声で抱っこをねだる子で、繊細なメルさんはそっと譲っていましたが、そのうちぴーちゃんに甘えるように。ソファでぴったりくっついている様子はたまらなく可愛かったです。

ぴーちゃん独特の、ソファのひじ掛け部分に脚をぶら~ん と垂らしてくつろぐ姿はあまりにも可愛かったです!
ぴーちゃんは12歳の時、急に危篤状態になりました。お腹に影が見られるものの手術に耐えられる体力がないとのことで、家で様子を見ながら環境を整えることに。
最後まで自力でトイレに向かうぴーちゃんのためにトイレの位置を臨機応変に対応したり、湯たんぽを使って温めたり…… 。
ストレスのないように寄り添いつづけ、ぴーちゃんはその後1ヶ月も生きてくれました。

抱っこするまで鳴きつづけるガッツの持ち主・ぴーちゃん。衰弱しきっていた時も、よろめきながらも催促してくれました
ぴーちゃんを看取った後、12年間一緒にいたメルさんはぴーちゃんの喪失をなかなか受け入れられず、そこから落ち着きを取り戻した頃には、今度はメルさんが「老い」と向き合うことになりました。
明らかに寝る時間が増え、ソファやベッドへのジャンプも難しくなったので、それぞれに猫用ステップを設置。自分のペースでゆっくりお気に入りの居場所をめぐり、私の胸にのってふみふみする朝晩のルーティンも元気に続けています。

ソファに そっとよじ登る姿を見て、すぐにソファとベッドに階段タイプのステップを置きました
猫は、その子その子によって、老い方も性格も必要とする距離感も違っています。特にシニア猫さんと過ごす時や、介護や看取りの時には、その子の声に耳を澄ますことが快適な暮らしに繋がると、身をもって感じました。
その子が一番望んでいることを感じ取り、穏やかな時間を過ごしてもらうことが、私たち飼い主にとってもとても大切な時間になるはずです。




