9月11日に発売される新刊『ねこ瞑想』。猫と暮らしていない人でもできる、「猫をイメージしながらおこなう」瞑想ということですが、実際やってみるとどのような効果を感じられるのでしょうか? 瞑想経験者の「編集実」が試してみました!
経験者が断言 瞑想は効きます!
私は高校時代にちょっとだけ瞑想をやっていたことがあります。きっかけはたまたま母の本棚で瞑想の本を見つけたこと。当時、酷い肩凝り・片頭痛に悩んでいた私は、本に「瞑想をすれば健康になる」と書かれていたのを見て、何も考えずに飛びつきました。
その他「自然に幸運がやってくる」「宇宙につながる」などスピリチュアルな話もありましたが、「そんなことより肩凝り・片頭痛治すほうが大事なんだよ!」と、観念的な話を一切無視。書いてあることのうち、次の4つだけを意識して瞑想を始めました。
・背筋を伸ばす
・肩の力を抜く
・重心を低く保つ
・ゆっくりと深い呼吸をする
すると1ヶ月ほどで肩凝りが劇的に改善し、片頭痛はほとんどしなくなりました。
姿勢と呼吸を少し変えるだけで十分な効果
そもそも私の肩凝り・片頭痛の原因は、日頃から無駄に緊張していることが多く、姿勢が悪かったからでした。そこで、背筋を伸ばして肩の力を抜くことで首・肩の負担を減らし、重心を低くして姿勢を安定させ、深い呼吸でさらに姿勢を正して無駄な力みをなくす、と、瞑想を通じて「当たり前」のことを習慣づけただけです。
しかし、現代人には「当たり前」すらできなくなってしまうことがあるのではないでしょうか。いつの間にか、ゆがんだ姿勢や浅い呼吸が体にしみついてしまい、気付いた時には正しい姿勢や深呼吸すらできなくなっている人が多いのではないでしょうか。
瞑想とは、しばしあわただしい日常の時間を止めて自分の体に意識を向け、体に蓄積したゆがみを自覚し、修正するためのものであり、人間として、生き物として「当たり前」の状態を取り戻すための手段だと思います。しかも、そんなに難しいことではなく、姿勢を整えてゆっくり深い呼吸をするだけで十分な効果が得られるでしょう。
うまくできない時の鉄則
私自身、肩凝り・片頭痛が治った後、いつの間にか瞑想をやらなくなってしまい、もう20年以上体のゆがみを蓄積してきました。これから「ねこ瞑想」を実践して、修正していきたいと思います。
もちろん「ねこ瞑想」の中には、すぐにはできないメニューもあるでしょう。著者の前田理子さんもおっしゃってますが、そんな時は、できないことに悩んだり、無理にできるように頑張ったりしないことが大事だと思います。
「今はできなくてもいい。正しい姿勢と深い呼吸だけ気をつけよう」と自分に言い聞かせて、ゆる~くやっていきます。
≪つづく≫
文・編集実
写真・イラスト/すべて『ねこ瞑想』(辰巳出版)より
9月11日発売『ねこ瞑想』
著・前田理子
イラスト・小野崎理香
写真・小森正孝他
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