登場人物
飼い主さん不在時の猫の様子がわかる
猫は飼い主さんが留守の間も、比較的マイペースに過ごしてくれる動物です。これも猫の飼いやすさの一つでしょうが、用事が伸びて帰宅が遅れたり、仕事で残業になったりすると、猫も寂しいですし、不安になります。その反動で大きな声で鳴いたり、ふだんしないようないたずらをしたりすることもあります。
飼い主さんにすれば「帰りたくても帰れない」という歯がゆい状況で、猫が誤食やケガをしないか心配です。できれば家に人がいないときの猫の行動を知り、猫が安全で快適に過ごせるような先手の対策を打ちたいものです。
また、飼い主さんにとっていちばん心配なのが、猫の体調が悪いときの外出です。自分がいない間に猫の病状が変化しないか、飲水、食事、排泄のことなど気が気ではありません。
猫が健康なとき、体調が心配なとき、共に役立つのが「ペット用見守りカメラ」です。動物病院では入院室などにカメラを設置しているところもありますが、一般家庭にも普及しつつあるようです。
見守りカメラの医学的なメリットは、家に人がいないときの猫の行動から健康状態がわかること。例えばトイレに行く回数が多い、トイレからなかなか出てこない、水を飲む回数がやたらと多い、など。他に体のどこかを集中的にグルーミングしている、やたらと体を掻いているなどの行動が見られれば、泌尿器系の疾患や何かしらの皮膚疾患にかかっている可能性があります。
目立った症状はなくても、ふだんに比べて寝てばかりで活動性が低下していることも異変のサインです。見守りカメラの映像から得た情報が受診のきっかけになり、早期治療につながります。
不在時の問題行動がわかり、対策を立て、検証できる
他に、猫のストレスに関する情報も集めやすいといえるでしょう。例えば多頭飼育の場合、飼い主さんの留守中に一匹が寝ていると、別の猫が邪魔をして場所を取ったりケンカをしたりするなら、場所を取られた子はストレスを受けています。その場合、猫用ベッドやダンボール箱を複数置いたり、ケンカが多いようなら部屋を分けて出かけたりすれば、猫はストレスなく過ごせます。
また、壁など爪とぎ以外の場所で爪をといでいる、棚の引き出しを開けていたずらをしているなど好ましくない行動も把握でき、その場合、爪とぎを増やしたり、引き出しに鍵をつけたりして簡単に開けられないような対策もできます。
さらにその後の映像を見れば、講じた対策が役に立っているのかどうか、改善点もわかります。
安全で多機能なペット用見守りカメラは猫と飼い主さんの安心で快適な生活を支援します。飼い主さんのライフスタイルに合わせて、検討してもよいでしょう。
商品情報
Petoneer Smart Cam
価格：9,900円（税込）
サイズ：77.3×55.4×50mm
重量：78g
http://bitcle.jp/products/pc001/index.html
ペットの健康と快適な生活のため、数多くのIoTペット家電を提供する「Petoneer（ペットニア）」から、外出先でも安心のスマホ対応ペット用見守りカメラ「Petoneer Smart Cam（ペットニアスマートカム）」が登場！
●外出先からスマホでモニターできるWi-Fi ネットワークカメラ
●1080PのHD高画質カメラにナイトビジョン機能を搭載
●本体にマイク＆スピーカーを内蔵し、双方向音声通信が可能
●付属の両面テープで天井や壁への設置も可能な超軽量設計
●設定した範囲の動きを検知して録画されるモーショントラックモード搭載
●技術基準適合証明（技適）マークを取得済み
▲編集真の自宅に設置してみました！ マイクで声を掛けると興味津々に近寄って来ました
とら（3歳メス）
見守りカメラ搭載の給餌器
Petoneer Nutri Vision（ペットニアニュートリビジョン）
価格：19,800円（税込）
サイズ：230×246×352mm
容量：3.7L
重量：2200g
http://bitcle.jp/products/fdw020/index.html
お問合せ：株式会社ジーフォース
TEL 03-6206-0059
http://bitcle.jp
作・西宮三代
猫が縁で結婚、自宅を購入するなど、 猫で人生が変わったフリーライター。書籍や雑誌の仕 事をしながら、猫、カメラマンの夫、息子と暮らす。本連 載の単行本『まんがで読む 教えてドクター！ 猫のどう する！？ 解決BOOK』（日東書院本社）が好評発売中。
マンガ・ホシノユミコ
マンガやコミカルなイ ラストで女性誌、ビジネス誌、児童誌、広告等、 幅広く活躍。4コママンガでは『ふびん系ネコ ドナドナちゃん』（白泉社）がある。ホシノユミコ のＨＰ：http://donadona.sakura.ne.jp
アドバイザー・兼島孝（獣医学博士）
「 最新の優しい動物医療」を心がけるDr。北里大学獣医学科大学院博士課程（感染症）修了、東京大学獣医学科大学院研究生修了。1991年、みずほ台動物病院（TEL 049‐255‐1122）を開院、現在名誉院長。 みずほ台動物病院：http://www.mizuhodai-vet.com
取材協力／帝京科学大学 特任助教
三好哲平