愛猫の健康維持のためには、動物病院との連携も重要な要素です。そのために、まずは信頼できるホームドクターを探しましょう。
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病院選びのポイント
- 猫の扱いに慣れており、診察が丁寧
- 猫が好きで知識と経験が豊富
- 院内が常に清潔できちんとしている
- 説明が明確で分かりやすく治療に納得できる
- 獣医師と相性が良く、長く付き合えると思う
≪その他≫
ちょっとした相談にも気軽に応えてくれる/治療費を明確に提示してくれる/家からも遠すぎず通いやすい/口コミでも評判が良い/セカンドオピニオンも積極的に受けさせてくれる など
日頃から信頼関係を築いておく
ホームドクターとは「かかりつけ医」のこと。いざという時に慌てて駆け込むのではなく、日頃から信頼関係を築き、愛猫の健康管理やトータルケアを任せられる獣医師を見つけることが、飼い主の務めでもあります。
病院選びのポイントはいくつかありますが、すべてを満たす病院は残念ながらなかなかないかもしれません。最終的には愛猫に万が一のことがあった時に後悔を残さないように、飼い主であるあなたが「この先生にならこの子の命を預けられる」と思えるかどうか。
そのためにも治療には積極的に参加し、不安に思うことや納得がいかないことがあれば獣医師と常にコミュニケーションを取ることが大切です。
上手な受診方法
病院に行く際には、いくつか気を付けたいことがあります。愛猫への配慮だけでなく、病院でのマナーも大事にしましょう。
通院のストレスを減らす
猫にとっては病院だけでなく往復の移動もストレスになりかねない。キャリーケースに目隠しをする、移動中の温度対策を万全にするなど、急激な変化を感じさせないようにする工夫を。
またキャリーを嫌がる場合は、日頃から猫が自由に出入りできるようにしておき、通院の際もさりげなく入れるようにすると警戒されにくい。
キャリーケースに入れる
受診の際は必ずキャリーケースに入れていこう。思いがけない脱走防止のためにも、診察までキャリーから出さないこと。また、病院にはさまざまな症状の動物が来院して
いる。
猫をうかつにキャリーから出したり、来院している動物を勝手に触ったりして迷惑にならないように心がけるマナーも大事。
症状の説明は明確に
いざ獣医師に症状を伝えようにも慌てていては正確に伝わらない。食事量・排泄量の変化、症状が出てからの変化など、わずかな変化も見落とさないように日頃から猫を
しっかり観察し、異変を感じたらメモを取っておくと適切な治療の助けになる。
言葉や数値での説明が難しい行動や動作の異変は、携帯電話やカメラなどで動画撮影しておくと、客観的な判断材料になる。
監修:南部美香
文:高橋美樹 イラスト:おかやまたかとし