宮城県仙台市に住んでいた2006~7年頃。繁華街とは駅を挟んで反対側、地元の人からは『駅裏』と呼ばれる地区に住んでいた。夜の街だった駅裏も再開発の真っ只中。空地が広がり始め、マンションが林立。 そんな地域にポツンと長屋や神社などが取り残されていた。 写真:sFH000014 お米屋さんには、お米の粒の様な白い猫が店番をしていた。引き戸が少し開いているが外には出ない。狭い工事中の道路は車の往来が激しい。いつも少し寂しそうに引き戸の隙間から外を眺めていた。 神社には生活の場を追われた猫たちが雨をしのぐ為に集ま ...