ある時、ネットを眺めていると
『野良猫の「お巡りさん」、任命式で脱走…居心地が悪かった?(読売新聞オンライン2019年9月20日)』
という微笑ましい見出しが躍った。
でもよく考えたら…仕事についている猫は多い。
今までいろんなお店で猫たちと会ってきたが、印象としてはお米屋さんと八百屋さんに"猫社員"がいた。もちろん担当は「ネズミ捕り」。それでも昨今は衛生状態の改善と共に猫も「商売あがったり」だろう。
次に意外に多かったのが「理容室」。別に髪を切る訳でもなく、ネズミが多いわけではなく…。
給料泥棒ではある。どうしてだろう、理容師さんは美を追求する仕事だから、猫に美を教わっているのだろうか。
それならば「コンサルタント」か。
そして多くの町に「猫カフェ」がある。どんな雇用形態(?)にせよ"癒し"を与えているのだから「セラピスト(実際にアニマル・セラピーという言葉があるし)」でありお客さんの愚痴や悩みを聞いているから「カウンセラー」であるかもしれない。
ああ、愚痴や悩みを聞いてもらうなら猫のいるバーに行くのも良い。バーテンダー・キャットは物静かで聞き上手だ。きっとあなたの隣に寄り添ってくれる。
そうそう。アメリカのクリントン政権時のホワイト・ハウスには
「ファースト・レディ」ならぬ「ファースト・キャット」
がいたそうだ。
仕事内容は…きっとトップシークレットだろう。
写真・文 横尾健太
Twitter 猫島警部 @nekojimakeibu
熊本市在住。1999年より細々と猫写真を撮り始めて今では太々と猫に浸かる。2016年熊本地震で被災、一時的に東京へ避難。その先で様々な人と猫に癒されお世話になる。「ネコまる大賞」「猫の手帖キャネット大賞」「よみうり写真大賞ファミリー部門季節賞」受賞。使用機材:通常はニコンのD800、旅先はペンタックスのKP、夏はニコンのnikon1 J5。でも機材にこだわりはありません。
プロとはそれで生活できる人だと思うので、アマです。なにもかも脇が甘い性格。写真におけるスタンスは皆無です。猫さまを見ると興奮して「あ、あ、あ」となり何も考えずにシャッター切ってます。「猫を使って金儲け」よりも「金を使って猫儲け」したいな。いろんな猫に出会いたいです。