長野県の南松本駅から徒歩10分強。保護猫譲渡型「ねこカフェもふもふ」はビルの2階にある。階段の途中には歴代の「卒猫」たちの写真がずらりと貼られていて、入店前からその数の多さに圧倒される。どの猫も人の愛情を注がれたせいだろうか、穏やかな顔をしている。 一般社団法人もふもふ堂が運営する「ねこカフェもふもふ」は、2014年に162頭の一斉TNR(外猫の不妊手術)実施をきっかけに、猫の居場所とボランティアの情報共有の場として作られた施設だ。活動自体はさらに歴史を遡る。 1997年頃から個人ボランティアによる地域猫 ...