まるで置き物? 梅が丘のギャラリーでお昼寝する猫のチマ君

チマ君はギャラリーの人気者 (写真提供・中澤勢津子)

取材・平野敦子

小田急線梅ヶ丘駅北口から徒歩数分で「ギャラリー来舎 梅猫庵」に到着。
こちらは主に猫をテーマとした企画展や個展を開催するギャラリーで、大の猫好きオーナーの中澤勢津子さんが「自分が好きな作品だけ扱っています」と胸を張る作品がズラリと並びます。

昨年9月末に閉じた高円寺来舎には、ギャラリー隣の店のマスターから平社員の「ヒラ」と名付けられた地域猫さんがいました。近所の方々にもかわいがられ、ギャラリーに来てはおとなしく過ごし、作家さんや来場されたお客様たちに撫でられていたそうですが、こちらには勢津子さんと一緒に出勤するギャラリー猫のチマ君(8歳♂)がいます。お昼寝したまま動かず、たまに置物と間
違えられることもあるそうですが、この日は残念ながらお休みでした。

どの作品もステキです

大きな道路の側で、自転車に乗った勢津子さんに子猫のときに偶然保護されたというチマ君。保護された当初は複雑骨折の痕があり、尿道がふさがるというひどい状態だったといいます。ガリガリに痩せてお腹を空かせた小さな猫だったので「チマ」と名付けられたそうですが、勢津子さん一家に大事に育てられたこともあり、今では体重が6キロもある立派な猫に成長したとか。

よく置物と間違えられるチマ君(写真提供・中澤勢津子)

もともと動物が好きで、自宅でも保護猫のリュウ君(12歳♂)とアヤ君(12歳♂)兄弟と、後から保護したリンちゃん(年齢不詳♀)と暮らす勢津子さんは、猫好きが高じてギャラリーを始めて早9年目に突入。

アート作品を解説中のチマ君(写真提供・中澤勢津子)

「とにかく最初は右も左もわからなくて。。展覧会にも色々伺わせていただきましたが、その場で作家の方に『うちのギャラリーに作品を置かせてください』とお願いするのはルール違反だと思うので、何度も足を運んで、じっくりと作家さんとお知り合いになってからお願いすることにしました」

と言う勢津子さん自慢のギャラリーでは、時間が経つのを忘れてしまいそうです。


ギャラリー来舎 梅猫庵
◉東京都世田谷区梅丘1-44-10
◉TEL 03-6326-2126
◉営業時間/11:00~18:00
◉定休日/展示会により不定休
https://gallerykiya.jp

-猫びより