ネコは身近な動物で、ヒトの社会の中で暮らしています。そのため野生動物とは異なり周囲の環境も含め、ヒトがいてネコは生きていけると思うのです。ヒトとヒトの間に繋がるいのち。今を生きる友達として向き合いながら、街の中にネコのいる風景が時代は変わってもあり続けてほしいと願うばかりです。 写真・文 平井佑之介 5年ほど前だろうか。小さな体でひょこひょこと歩く、一際目立つ白黒のネコを見かけた。当時は実家のイヌと散歩中で、遠くから離れて見る程度だった。 しばらくしたある日、遠くの誰かを呼ぶような大きさで「よつこ、よつこ ...