写真・文 堀晶代 本誌前号では、フランスで昨年11月に可決された動物の取り扱いに関する法律の改正案を取りあげた。日本でもとくに注目されたのは「2024年からペットショップで、猫や犬の展示販売を禁止する」という項目だ。 この法改正は猫や犬の展示販売だけではなく、すでに毛皮用のミンクの飼育を禁止しており、26年からはイルカやシャチのショー、28年からはサーカスで野生動物を利用することも禁止される。「動物は娯楽や贅沢のためにいるのではない」ということが、大まかな主旨だ。また動物への虐待や、ペットの遺棄に対する罰 ...