まんがで読む 教えてドクター! 猫のどうする!? 解決BOOK 教えて!「子猫の便秘」


ドクターアドバイス
排便はできるだけ自然に
回虫はすみやかに駆除を

濡れたガーゼなどでお尻を刺激して出す

子猫の便は、ふつうは親が舐めて刺激して出してあげます。しかし、保護
された子猫には親がいないので、親に代わって飼い主が出してあげます。

やり方は、濡らしたティッシュやガーゼを肛門の表面に優しくあて軽くトントンと刺激します。しばらくするとムニュムニュしたやわらかい便が出てきます。

排便は、本来は食前にさせて、おなかいっぱいミルクや離乳食を与えるほうがよいとされています。サンボちゃんが便秘になったのは、刺激が足りなかった可能性もあります。根気よく続けていれば、便が出るポイントがわかったかもしれません。

排便はできるだけ自然なほうが、子猫にとっても苦痛が少なくてすみます。

ただし、どうしても出ないときは躊躇せずに動物病院にかかってください。動物病院では、肛門からグリセリン浣
腸を入れて排便を促します。マンガでは綿棒でかき出したということですが、家庭ではやらないでください。子猫の
肛門のあたりの粘膜は弱いので、直腸を傷つけてしまいます。

寄生虫は、成虫がいなくなるまで確実に駆虫を

猫の体内に寄生する虫のことを「内部寄生虫」と呼び、消化管内に寄生するのが「回虫(猫回虫)」「鉤虫(こうちゅう」「鞭虫(べんちゅう)」などの線虫類、瓜実(うりざね)条虫などの条虫類です(消化管内寄生虫)。血管内に寄生するフィラリアなどもあります。

消化管内寄生虫の中でいちばん多いのが「回虫」です。これは、親猫の胎盤から感染し、子猫のおなかの中で成虫になり、卵を産みます。

絶賛発売中!

まんがで読む 教えてドクター!
猫のどうする!? 解決BOOK
作:西宮三代
まんが:ホシノユミコ
監修:獣医師 兼島孝
ご購入はこちらから

-特集