またタビ日記 保護猫を訪ねて⑦「オモチャ箱みたいな里親募集型カフェ」

2023年7月に移転オープンした、浜松市の里親募集型猫カフェ「暖猫(だんねこ)」。

猫たちもリラックス

ポップでおしゃれな内装は、幼稚園をイメージしたという。部屋の真ん中にはカラフルで積木みたいなキャットタワー、壁にはキャットウォークを張り巡らせていて、猫たちが楽しそうに歩き回ったりくつろいだりしている。

店内にはスタッフ手作りの「猫スタッフアルバム」が置かれており、保護猫のプロフィールや写真が卒園アルバムのように可愛く掲載されている。お茶を飲みながらページをめくっていると、ほっこり暖かい気持ちになる。

カラフルな内装

暖猫には、元外猫や元飼い猫、ペットショップ出身など、さまざまな理由で保護された猫たちがいる。病気のコは別室でお世話
したり、心が開くまでに時間がかかる猫もいるが、西田明日香店長をはじめとしたスタッフやお客様の力も借りて、人馴れ訓練をしている。

猫店長アキ君の爪を切る西田店長

現在カフェで暮らしているのは40~50匹で、2019年の開店以来、譲渡先が決まり卒業していった150匹以上の写真がHPに掲載されている。「この地域での保護猫カフェオープンは前例がなかったので、物件探しに体力、金銭面など壁は何重にも厚く、苦労は多かったです」と語る西田店長。

オモチャ箱のようなキャットタワー

保護猫が多い時には、数時間おきにミルクをあげる乳飲み子もいて、スタッフさんも大変。でもそんな時、猫スタッフで面倒見の良い「たまこちゃん」など出産未経験なのに子猫を舐めてくれたり遊んでくれたりする猫もいて、心を和ませてくれたという。

猫もお客さんものびのびくつろげる

「お家に猫さんを迎えることはできないけれど、猫を撫でているだけで癒されるというお客さんも大歓迎。暖猫だけでなく、保護猫の存在を多くの人に知ってもらい、猫さんが新たな幸せを掴んでいってもらえたら嬉しいです」と西田店長。2022年10月から始めたYouTubeでは、保護猫たちの様子を動画で紹介しており、チャンネル登録と動画再生することも支援につながる。他にも、応援したい猫や猫カフェに投票する「推し猫グランプリ」に参加したり、オリジナルLINEスタンプを販売したりと、猫たちの幸せのため奮闘する毎日だ。

保護猫カフェ暖猫
静岡県浜松市東区天王町1802
TEL 053-568-7919
営業時間/火~木・日曜12:00~19:00 金・土曜12:00~20:00
定休日/月曜 ※猫スタッフの体調により、急な営業時間変更もあるので、最新情報はInstagramで要確認
https://www.danneko.com
Instagram:danneko.torasumi222
YouTube:里親募集型猫カフェ暖猫

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