長瀞駅から観光名所の長瀞渓谷に続く「岩畳通り商店街」を歩いていると、創業90年の「喜久家食堂」の店先に、ちょこんと座る三毛猫がいました。名前はミニーちゃん(4歳♀)。
「商店街に飛んでくるツバメを見るために、売り場の窓に座って外を眺めてるんです。置き物と間違えるお客さんもいます」と答えてくれたのは、三代目の店主である堀口智さん。創業主のおばあ様、二代目のお母様のあとを継ぎ、奥様と一緒に店を切り盛りしています。
看板メニューは、オリジナルの味噌ダレを使う「おでん」や、秩父の伝統食「みそポテト」。
長瀞駅周辺はもともと野良猫が多く、食堂周辺を縄張りにしていた猫が生んだのが、ミニーちゃんとハチワレのニャンクロちゃん(4歳♀)、キジトラだけど名前はサバちゃん(4歳♀)の3匹。
堀口さん一家が3匹とも避妊手術をして、家族に迎えたそうです。「人間好きの猫嫌い」というミニーちゃんだけが、いつしか店に出て来て接客するようになったのだとか。抱っこは苦手だけど撫でられるのは大歓迎! ミニーちゃんに会うために来店するお客さんも少なくないそうです。狙い目はお昼の時間帯。普段は備品置き場になっている2階で寝ていることが多く、お腹が空くとお店に下りてくるのだとか。
ツバメの巣作りは3月~6月ごろ。可愛い看板娘が店先に立つ、本格的な季節の到来です。
喜久家食堂
埼玉県秩父郡長瀞町長瀞455
TEL 0494-66-0638
営業時間/10:30~16:00
定休日/ 不定休
Facebook:長瀞 喜久家食堂
取材・片山琢朗