猫を迎え入れるにあたり生まれてから天寿を全うするまで、成長過程と一生を知っておくことは大切です。
猫の成長過程を授乳期〜離乳期・幼猫期・成猫期・老猫期に分けて注意すべきことを見ていきましょう。
Table of Contents
授乳期〜離乳期
誕生
● 授乳・排泄以外は寝て過ごす。
➡ 母猫がいない、育児放棄した場合は授乳・排泄の世話。
1~3週間
● 目が開き、耳が立つ。
➡ 定期的に体重測定をして発育チェック。
● 3 週目頃から自力で排泄できるようになる。
➡ 子猫用トイレの準備。
6~7週間
● よく動くようになる。
➡ 離乳食スタート。
幼猫期
2ヵ月
● 体重1kg 前後。
➡ 子猫用フードに切り替え。ワクチン接種。おもちゃを用意する。
3ヵ月
● 体重1 〜1.5kg。
➡ お手入れに慣れさせる。2 回目のワクチン接種。
6ヵ月
● 体重2 〜3kg。母猫から独立。犬歯が生えかわる。メスは発情が始まる。
➡ 避妊・去勢手術の検討。
7~8ヵ月
● オスもこの頃までには性成熟、スプレー行動が始まる。
➡ 行動範囲も広がるので思わぬ事故に注意。
成猫期
1歳
● 体重3.5 〜5.5kg。成長が止まり、体がほぼ完成。
➡ 体重チェック。成猫用キャットフードに切り替え。
2~4歳
● 若々しく活発な青年期。2 歳頃から歯石が付いてくる。
➡ 毎年の体重チェック・健康診断・ワクチン接種を。
5~7歳
● 中年期に入り、落ち着いてくる。脂肪が付きやすくなるのもこの時期。
➡ 毎年の体重チェック・健康診断・ワクチン接種を。血液検査・尿検査もするとよい。太りすぎに注意。
老猫期
8~9歳
● 老化が始まる。活動量が減り、寝ている時間が増える。
➡ 毎年の体重チェック・健康診断・ワクチン接種。シニア用フードへ切り替え。
10歳~
● 老年期。体重が減少し体が衰えてくる。癌・腎不全の発生率が上がる。
➡ 尿量・飲水量をこまめにチェック。歯周病にも注意。
監修:南部美香
文:高橋美樹 イラスト:おかやまたかとし