猫の健康長寿はお口の中から！今すぐ始められるケア方法

普段は甘えてくれる可愛い愛猫も、歯ブラシを見たとたん態度が一変！逃げ出したり暴れたりの大騒ぎ。なんとか歯みがきしたいと思っても、嫌がるのを無理やり押さえるのもかわいそう…そう感じている飼い主さんも多いことと思います。しかし、猫の健康長寿に歯のケアは欠かせないのです。

監修：トーラス株式会社代表取締役社長・一般社団法人日本ペット歯みがき普及協会代表理事赤津徳彦

●虫歯じゃなくて歯周病に注意！

人は歯みがきしないと虫歯になってしまいますが、人の口腔内のｐＨ（水素イオン濃度指数）が中性で酸性になりやすく虫歯菌が増殖しやすいのに対し、猫の口腔内はアルカリ性のため虫歯菌は増殖しにくい環境です。しかしその代わりに歯周病菌が繁殖しやすい環境になっています。

歯周病になると、口臭が強くなったり、歯肉が腫れて赤みが生じたり、痛みで柔らかいものしか食べられなくなったり、歯が抜けてしまうことも。猫のよだれが増えたり、増えたよだれを拭って前足がカピカピに汚れていたら要注意です。

●何歳からでも遅くない！

猫の永久歯は30本あり、15歳時点ですべて残っているのが理想的ですが、お口のケアに遅すぎることはありません。歯ブラシは難しい猫でも、できるケアはたくさんあります。今からできることに取り組んで、愛猫の健康を守りましょう！

0～6歳頃にオススメ

子猫のうちから歯みがき習慣を身に着けよう

デントレーナー愛猫用 550円（税込）
4mmの短毛タイプで、柄が折れにくい特殊加工。子猫のうちに慣れておけば、歯ブラシへの抵抗も少なくなります。

国産猫の歯みがきジェル 30ml 1,100円（税込）
左右の上奥歯に少量滴下するだけで簡単に歯と歯茎をケアできます。

ミイ（1歳♀）　photo by Saito Minoru

1～14歳頃にオススメ

歯ブラシが苦手でも大丈夫

プラケアシート愛猫用　15枚入 440円（税込）
成猫になってから歯ブラシに慣れさせるのは大変です。そこで、味のついていないプラケアシートを使用して、猫の好きなジュレやスープタイプのオヤツをつけて、歯を触ってみましょう。指にシートを巻いて猫の歯をこするようにして使用してください。