東京から富山へ! マイペースな看板猫のねねちゃん

写真・ねねの飼い主
Text by Miyahara Mayuko

海と山、壮大で美しい自然に囲まれた富山県朝日町に「民泊たなごころ」はある。何をするでもなく、時間を忘れてのんびり過ごしてリフレッシュできる素敵な空間、そして、なんといっても看板猫のねねちゃん(7歳♀)がお客さんをもてなしてくれるのが最高の癒やしになっている。

「人見知りの大人しい猫なので触らずに遠目で見守ってあげてください」と宿主でもある飼い主さんはお客さんに伝えているが、ねねちゃんは客間に遊びに行ったり、お客さんの朝ごはんを覗いたりと、かなりフリーダムな対応でお客さんを喜ばせている。

飼い主さんがねねちゃんと出会ったのは5年前、まだ富山に移り住む前のことだ。「里親募集サイトでねねちゃんを見つけて、そのまま栃木県の那須塩原まで迎えに行ったんです。色素の薄いパステルカラーの三毛が柔らかい色味でとても可愛いと思いました」。ねねちゃんは、おうちにやってきた初日はベッドの下に隠れてしばらく怯(おび)えた様子を見せていたそうだが、3日後にはお腹を見せてゴロニャンしていたという、なかなかのツワモノだ。

飼い主さんが、都内の1K6畳のアパートから、富山の2階建て7DKの大きな民家に移住を決めたのは、ねねちゃんの存在も大きかったという。

「都内に住んでいた頃は、夜の大運動会をするにしても廊下を往復してシャトルランのように走らせてあげることしかできず、正直申し訳ない気持ちがありました。今では家中を悠々と駆けずり回っているので、よかったなと思いますね。それに、大きな民家に一人で住むのは多少の不安もあったのですが、ねねちゃんがいることでとても心強かったです」。

ねねちゃんってこんな子です

移住生活の頼もしいパートナー

東京から富山の長距離移動もなんのそのとたくましく過ごす

マイペースに今を楽しむ
東東京でも富山でも、どこにいても「らしさ」を損なわずに悠々とそのときを楽しむ

たくさんの幸せを招く看板猫
宿予約サイトのバナーにもねねちゃんの姿があり、多くの人を惹きつけている

 

今年に入って民泊をオープンさせたときも、ねねちゃんは文字通りの招き猫として大活躍。

「ねねちゃんのおかげで繁忙期には予約が完全に埋まるほどの人気のお宿となりました。三毛猫は三つの毛色の『三』が縁起の良い数ということから、幸運を呼ぶ猫と言われているそうですが、まさにたくさんの幸運を運んできてくれています」。

移住後には、虫やヤモリも捕まえるようになり、よりたくましくなったというねねちゃん。和室の障子を頭からぶち抜いて飛び込んできて笑わせたり、悲しいことがあったときには寄り添って涙を拭ったりと、移住生活の中で飼い主さんにとってなくてはならないパートナーになっている。

「ねねちゃんには、いつも愛らしい姿を見せてくれて本当にありがとうと伝えたいです。つい最近まで赤ちゃんだと思っていたのに、もう7歳になってシニアフードに切り替わる年齢になるなんて信じられません。これからものびのびと健やかにいっしょに暮らしていこうね。ずっとずっとラブ、ずっラブ」

ねねちゃんのあゆみ ~東京編~

おうちに来た初日はドキドキ

3日後にはゴロニャン化

避妊手術も無事乗り越えました

早くも主従関係が決定!?

一緒にいるだけで幸せ

楽しいときも悲しいときもいつもそばに

 

いざ富山へ!

ゆるっと看板猫就任
民泊たなごころは海も山もほど近く、豊かな自然に恵まれています。残雪の朝日岳を背景に、桜並木、チューリップ、菜の花が咲き誇る絶景「春の四重奏」が見られる場所からは徒歩1分の好アクセス。自然を楽しむもよし、ねねちゃんとたわむれてのんびり過ごすもよしの、自由にリラックスして過ごせるお宿です。

民泊たなごころ
X(Twitter):@mp_tngkr
予約サイト:https://reserva.be/tanagokoro2024

何人たりともねねちゃんを動かすことはできません

障子アートの達人!?

冬でもねねちゃんはぬくぬくです

 

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-ネコまる