この世界の片隅で、ネコ。EP:103『ニャン生いろいろ、尻尾もいろいろ』

猫には様々な尻尾がある。短い子から長い子まで、個性豊かだ。基本的には長い、いかにも猫という感じの直線の尻尾もいいけれど…。

僕の住む九州は短い尻尾が多い印象をうける。

キャット・ストリートのケケ君は短くて鍵の字になっている尻尾。

よく仲良しの黒猫と友情の確認「しっぽクロス」している。黒猫も短い尻尾なので意気投合したのかとても仲良しだ。

ほとんど尻尾は絡まないがピタッと2本くっつけている姿はいじらしい。

若頭は長い尻尾の先端が折れ曲がっている。

いつぞやの夏か、三毛かあさんと猫じゃらし(エノコロクサ)で遊んでいたら草むらに紛れて近づいてくる若頭。

ピンとたった尻尾は猫じゃらしを想起させる。

…ただ、ミケかあさんは若頭の尻尾に気付かなかったみたいで「ばあ!」と若頭が草むらから顔を出したら、速攻で逃げて行った。

若頭、ちょっと傷ついたみたい…。

お寺のシャムモドキは見事な尾曲尻尾。

まるでパンのデニッシュロールみたいになっててそれは見事だ。正統派のボブテイルと言ったところか。

あまりにも見事なので尻尾ばかり写真に収めていたら、飼い主のおばさんが「お尻ばかり撮らないで顔も撮ってあげなよ」とたしなめられたこともある。

ああ、そういえばボブテイルの子はお尻のラインが美しい。というかお尻そのものが素敵だ。

いつかも白猫のお尻ばかり撮ってたら、ものすごく不機嫌そうな顔をしていた。

体にハートの模様があるハートちゃん。

長い尻尾で普通なのだが先端だけ白い。なにか神様が施した(手抜きした?)いたずらみたいですごく神秘的だ。先だけ色が違う。きっとなにか意味があるんだと思う。

尻尾のエピソードは事欠かない。なぜなら同じ形・色・模様の尻尾なんてこの世に存在しないから。個性であり、その猫のニャン生が見えてくるような気がする。

 

【横尾健太】Yokoo Kenta
Twitter 猫島警部 @nekojimakeibu

熊本市在住。1999年より細々と猫写真を撮り始めて今では太々と猫に浸かる。2016年熊本地震で被災、一時的に東京へ避難。その先で様々な人と猫に癒されお世話になる。「ネコまる大賞」「猫の手帖キャネット大賞」「よみうり写真大賞ファミリー部門季節賞」受賞。使用機材:通常はニコンのD800、旅先はペンタックスのKP、夏はニコンのnikon1 J5。でも機材にこだわりはありません。

プロとはそれで生活できる人だと思うので、アマです。なにもかも脇が甘い性格。写真におけるスタンスは皆無です。猫さまを見ると興奮して「あ、あ、あ」となり何も考えずにシャッター切ってます。「猫を使って金儲け」よりも「金を使って猫儲け」したいな。いろんな猫に出会いたいです。

-猫びより
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