京都と奈良のちょうど境に、山々に囲まれた静かな寺院がある。平安中期頃に創立された真言律宗小田原山 「浄瑠璃寺」の参道で猫たちが迎えてくれた。 境内を入ると大きな池が見え、右側に九体阿弥陀堂、左側には三重塔を見ることができる。いずれも国宝だ。九体阿弥陀堂の脇に受付があり、お堂に入れるようになっている。 境内には数匹の猫たちが遊んでいた。猫は佐伯功勝住職の祖父の代より前から寺におり、お祖父様も猫が好きだったようで、一緒にいる様子が写真に残っているという。 猫たちは豊かな自然の中で自由に生活している。なかでも長 ...