「先生」 何をしても怒らないし、何をしても教えてくれる母がいた。 チョビ母さん。 東日本大震災前の仙台に居た頃に出会った。 とある街中の神社のあたりで暮らしていた。 チョビ母さんには2人の息子、太郎と次郎が居たが次郎はトラックの荷台で昼寝してたらそのまま発車し、一時期行方不明になったが仙台の山奥で保護され暮らしている。 人慣れしているが触られるのが大の苦手でそれだけは許さなかった。 人間嫌いな訳ではない。 僕は猫との距離感、信頼関係の築き方をチョビ母さんから教えてもらった。 「こういう事をすると猫は嫌がる ...